二の腕脂肪吸引後の「神経麻痺(しびれ)」について2026.01.31
二の腕脂肪吸引は広く安全に行われている施術ですが、ダウンタイム中に しびれ感や感覚の鈍さ(神経麻痺様症状) が出ることがあります。
これは頻度としては比較的低いものの、起こる可能性がある術後症状の一つです。
なぜ「しびれ」が出るのか?
二の腕には、**腕神経叢(わんしんけいそう)**と呼ばれる大切な神経の束が走行しています。
主な神経は以下の5本です:
- 正中神経(Median nerve)
- 尺骨神経(Ulnar nerve)
- 橈骨神経(Radial nerve)
- 筋皮神経(Musculocutaneous nerve)
- 皮皮神経(Medial cutaneous nerves)

脂肪吸引の際、カニューレが皮下脂肪の層を通る過程で、神経に直接当たったり圧がかかることで、一時的に神経が刺激されることがあります。
この刺激によって起こるしびれは…
✔ 神経が切れているわけではない
✔ 一時的な機能低下や感覚鈍麻である
ということが多いです。
顔面脂肪吸引の顔面神経麻痺と同じ仕組み?
はい。同様の原理で、
顔の脂肪吸引による顔面神経麻痺のように、
二の腕の神経も “圧や刺激による一時的な機能低下” が原因で症状が出ることがあります。
重要なのは:
▶ 神経が切断されているわけではなく、
圧迫・刺激による一過性の機能低下である
という点です。
どれくらいで治るの?
一時的なしびれは、多くの場合ゆっくり回復していきます:
✔ 2〜3ヶ月
✔ 長い場合でも 6ヶ月程度 で改善
神経が再生されるのを待つことで、徐々に感覚が戻ってきます。
早期改善のためにできること
以下の対策は報告や臨床経験から効果が期待できる方法です:
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ビタミンB群をしっかり取る
特に:
- ビタミンB1
- ビタミンB6
- ビタミンB12
は神経の代謝をサポートし、神経修復を助けます。

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ステロイド点滴
炎症を抑えることで、刺激による腫れや圧を軽減し、症状改善を早める可能性があります。
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リハビリ(軽い動き)
痛みの範囲で、手を動かしたり、可動域を広げる軽い運動を継続することで、
神経の回復を促す効果が期待できます。
(過度な負荷は避けてください)
しびれがあるうちは気をつけたいこと
- 温めすぎない
→ 熱による炎症悪化を避けます - 強いマッサージは避ける
→ 神経刺激が再発する可能性があるため - 長時間同じ姿勢を取らない
→ 循環改善の面で有効です
まとめ
二の腕脂肪吸引後の神経麻痺(しびれ)は頻度は低いが起こり得る症状であり、多くは一時的なものです。
痛み・しびれが強い場合は担当医へご相談ください。
安全で効果的なしびれ改善のポイント:
✔ 神経の圧迫刺激による一時的な変化
✔ 切断ではないため回復が見込める
✔ 約2〜3ヶ月で改善(長くても6ヶ月)
✔ ビタミンB群、ステロイド点滴、軽いリハビリが有効