他人の脂肪を使う時代へ?― 欧米で注目される「alloClae」と脂肪注入の未来2025.12.27
近年、欧米の美容医療の現場で
**「他人の脂肪を利用する脂肪注入製剤」**が静かに注目されています。
その一つが alloClae(アロクレイ) です。
alloClaeとは何か?
alloClaeは、**ヒト由来の脂肪組織を加工した同種移植材料(allograft)**で、
脂肪の立体構造や細胞外基質(ECM)を保つことをコンセプトに開発された製剤です。
✔ 自家脂肪のような質感
✔ 脂肪採取が不要
✔ 「脂肪が生着しにくい部位」への補助的使用が想定されている
欧米では、
- BBL(臀部脂肪注入)
- 脂肪豊胸の正中部・デコルテ
- 痩せ型で脂肪採取が困難な症例
などで限定的に使われているという報告があります。

なぜ欧米で成立しやすいのか?
アメリカやヨーロッパでは、
- 臓器移植・組織移植が医療文化として浸透
- 同種移植(allograft)への心理的ハードルが低い
- 組織バンク・法制度が整備されている
という背景があり、
「他人の脂肪を使う」という発想が、美容医療にも拡張されつつあります。
脂肪注入の“弱点”に対する新しい選択肢
脂肪注入は非常に優れた手技ですが、
すべての部位で均一に定着するわけではありません。
特に:
- バスト正中部
- デコルテ
- 皮下が薄い部位
では、術後数ヶ月で脂肪が減少しやすいのが現実です。
alloClaeは、
👉 「定着が悪い部位の構造的サポート」
👉 「少量の補助的ボリューム」
として理論的には有効性が示唆されています。
AVAN TOKYOの考え方(重要)
当院では、
- 自家脂肪注入が第一選択
- alloClaeは 代替ではなく補助
- 適応・層・量を厳密に選ぶ
という立場を取っています。
特に:
✔ 極度に痩せて脂肪採取が困難
✔ ハイブリッド豊胸で「皮下の質感」を微調整したい
✔ 正中部・デコルテなど限局的補正
このようなケースでは、
将来的な選択肢として慎重に検討する価値があると考えています。

まとめ
- alloClaeは「魔法の脂肪」ではない
- しかし、脂肪注入の弱点を補う可能性を持つ新技術
- 適応を誤らなければ、ボディデザインの幅は確実に広がる
2025年2月・5月のアメリカ訪問で、
実際の使用実態・合併症・長期経過を直接確認し、
本当に安全で有効だと判断した場合のみ、
AVAN TOKYOでは慎重に導入を検討します。