全身脂肪吸引の“正解”ガイド2025.11.10
—ダウンタイム3か月の症例を踏まえて:メリット/デメリットと、その後の生活設計—
AVAN TOKYO GINZA LIPOSUCTION CLINICでは、顔・二の腕・腹部・背中・大腿・下腿まで“ほぼ全身”を一度にデザインするご相談が増えています。ここでは、純脂肪約4,900ccを吸引し、術後3か月で拘縮がほぼ消失した症例経過を踏まえつつ、全身脂肪吸引の利点/留意点と、術後にダイエットを継続すべき医学的理由を整理します。
全身脂肪吸引のメリット
- 体型の一体設計ができる
部位ごとの“細さのちぐはぐ”を避け、首–肩–腕、胴–腰、臀部–大腿–下腿を一続きのラインで最適化できる。 - リカバリーの集約
分割手術に比べ、麻酔・通院・休業・拘縮期の管理を一度のサイクルにまとめやすい。 - 脂肪の総量削減による“見た目の差”
外周減少、衣服サイズの安定、前後・側面の厚みを同時に落とすことで、写真・動画の印象差が明確。 - 二次施術の選択肢が広がる
胸・顔などへの自家脂肪移植のドナー確保、あるいは追加RF治療での肌質強化など、次の一手が打ちやすい。
デメリット/リスク(適応を見極める前提)
- 手術侵襲の総量が大きい
出血・体液シフト・低体温・皮下の炎症負荷が増えるため、術前検査(血算・凝固・肝腎機能など)と麻酔計画が必須。 - 深部静脈血栓(DVT)/肺塞栓のリスク
長時間手術・脱水・不動化は危険因子。早期離床・弾性ストッキング・周術期管理が重要。 - 貧血・倦怠感
広範囲吸引では術後ヘモグロビン低下を来しやすい。鉄・蛋白の補給と段階的復帰が必要。 - 皮膚の弛み・凹凸
皮膚張力が弱い部位(上腕内側・内腿・下腹部など)では弛みが顕在化しやすい。RF(Forma/Profound)や糸リフト併用を事前設計に組み込む。 - 拘縮管理の手間
1〜3か月は硬さ・つっぱりが出る。圧迫・リンパドレナージ・温熱/RFの併用が有用。 - 一度にできないケース
BMI・既往歴・喫煙・貧血・凝固異常・薬剤などにより、段階手術が安全なこともある。
なぜ「術後もダイエット継続」が必要か(医学的ポイント)
- 脂肪細胞数は減っても“代謝は元に戻ろうとする”
吸引で皮下脂肪細胞数は減少しますが、ホルモン環境(インスリン/レプチン/コルチゾールなど)が乱れると、内臓脂肪や**異所性脂肪(肝・筋)**が増え、見た目と健康指標の解離を招きます。 - 術後は炎症–修復相
2〜6週は炎症性サイトカインが上昇し、むくみ・硬さが出やすい時期。高脂肪・高糖質・高アルコールは炎症を増悪、拘縮遷延や色素沈着の一因になります。 - 遊離脂肪酸(FFA)の上昇
暴飲暴食や寝不足でFFAが増えると、肝脂肪・インスリン抵抗性が悪化。術後体重が戻らない、疲労感が取れない等につながる。 - 皮膚の再構築には蛋白/微量栄養素が要る
コラーゲン合成には蛋白質・ビタミンC・亜鉛・鉄が不可欠。不足するとたるみ・治癒遅延・瘢痕トラブルの温床に。
術後3か月までの推奨ルーティン(目安)
0–2週
- 24時間圧迫 → 日中着用へ移行、患部挙上、短時間のこまめな歩行
- たんぱく質 1.2–1.6 g/kg/日、塩分控えめ、水分 30 ml/kg/日
- アルコール・喫煙は回避
3–6週
- 圧迫継続、温シャワー入浴で循環促進
- 低〜中強度の有酸素(合計150分/週)再開、体幹の軽負荷
- RF(Formaなど)や手揉みリンパで拘縮ケア
6–12週
- 中強度のレジスタンストレーニングを段階的に再開
- たんぱく質維持+食物繊維 20–30 g/日、フルーツ/野菜を増やし炎症を抑制
- 体組成(体脂肪率/筋量)を月1で可視化し、維持ではなく**“再設計”**へ
食事の実務ポイント
- 主食は精製糖より低GI(オーツ・玄米・全粒)
- 主菜は魚・鶏・大豆中心、加工肉は制限
- 良質脂質はω3(青魚/ナッツ)を優先、揚げ物は控える
- アルコールは1.5か月は最小限(可能なら禁酒)、喫煙は禁忌
- サプリは不足時のみ:ビタミンC、鉄・亜鉛、コラーゲン/ゼラチンは食事で十分代替可
まとめ
- 全身脂肪吸引は、一体的な体型デザインとリカバリー集約という大きな利点がある一方、侵襲と管理の難易度が上がります。
- 成功の鍵は、術前適応の厳密化(検査/麻酔/手術計画)と、術後3か月の生活設計(圧迫・運動・栄養・RF/リハ)です。
- 脂肪を取った“その後”に、内臓脂肪を増やさない・皮膚を再構築する・体組成を最適化するという医学的視点が不可欠です。
全身のデザインをご希望の方は、既往歴・目標・生活環境までを含めてオーダーメイドの周術期計画をご提案します。ご相談は AVAN TOKYO GINZA LIPOSUCTION CLINIC へ。




