肩ボトックスが「効かない人」の共通点とは2025.12.03
― 肩甲骨の位置と筋肉構造から考える、正しい肩ライン改善 ―
「肩ボトックスを打ったのに、肩が下がらない」「首が長く見えない」「シルエットが変わらない」
こうしたご相談は決して少なくありません。
実は、肩ボトックスが“金ドブ”になってしまう最大の原因は、肩の張り出しの本当の原因が“僧帽筋”ではないケースにあります。
通常の肩ボトックスが効くのは「僧帽筋肥大型」の肩
一般的な肩ボトックスは、**僧帽筋(trapezius muscle)**に注射を行います。
僧帽筋は「肩をすくめる」「首を短く見せる」主因となる筋肉で、
- 肩が上方向に丸く盛り上がるタイプ
- 首と肩の境目がなだらかに消えているタイプ
には非常に高い効果を発揮します。
このタイプでは、僧帽筋の緊張をボトックスで弱めることで、
- 肩の位置が下がる
- 首が長く見える
- デコルテラインが女性らしくなる
といった変化が得られます。

「肩甲骨が上に張り出している」タイプでは僧帽筋だけでは不十分
一方で、肩甲骨そのものが上方に持ち上がっているタイプでは、
僧帽筋だけにボトックスを打っても見た目はほとんど変わりません。
このタイプでは、実際の主原因は
- 棘上筋(supraspinatus muscle)
- 肩甲骨を“上に引き上げる深層筋群”
であるケースが非常に多く、
表層の僧帽筋だけを緩めても骨格の張り出しは残ってしまうのです。
エコー下での「棘上筋ボトックス」という選択肢
当院では、肩ラインの原因を必ずエコー(超音波)で評価した上で、
- 僧帽筋が原因 → 僧帽筋ボトックス
- 棘上筋が原因 → エコー下で棘上筋へボトックス
- 両方が関与 → 僧帽筋+棘上筋の同時ボトックス
と、解剖学的に正しい筋肉へ正確に注入しています。
棘上筋は深層にあり、盲目的な注射では神経・血管損傷のリスクが高い部位であるため、
エコーガイド下での注入は安全性の面からも極めて重要です。
肩の「横への張り出し」は脂肪が原因であることが多い
もう一つ重要なのが、「肩が横に広く見える」タイプです。
この場合の主因は筋肉ではなく、
- 二の腕付け根
- 脇肉
- 上腕後面の皮下脂肪
であることがほとんどです。
このタイプに肩ボトックスを行っても、シルエットはほぼ変わりません。
正しい選択は、
二の腕全周脂肪吸引による“横幅の物理的縮小”
です。
肩ライン改善は「原因別アプローチ」がすべて
肩の張り出しは、大きく分けて以下の3タイプに分類できます。

原因を誤って治療を選択すると、どんなに高額な施術でも効果は出ません。
二の腕全周脂肪吸引+僧帽筋ボトックスが最も映える組み合わせになる理由
- 横幅 → 脂肪吸引で物理的に細くする
- 上方向 → ボトックスで肩の位置を下げる
この2つを同時に行うことで、
- 肩の「高さ」
- 肩の「横幅」
- 首〜肩〜二の腕の「連続したライン」
を同時に整えることができ、
**写真・動画・自撮りすべてで“最も映える肩〜上半身ライン”**が完成します。
まとめ:肩ボトックスが無駄になるかどうかは「診断」で決まる
肩ボトックスは決して万能な治療ではなく、
- 筋肉の種類
- 肩甲骨の位置
- 脂肪の分布
を正確に見極めて初めて、費用対効果の高い施術になります。
当院では
- エコーによる筋肉評価
- 骨格・脂肪・筋肉の三層での診断
- 必要であれば脂肪吸引や他施術との組み合わせ
を行い、単なる「肩を細くする」のではなく、全体のボディラインとして最も美しく見える肩をデザインしています。
