肩ボトックス金ドブにならないために必要なポイント5つ2025.08.31
「肩ボトックス(僧帽筋ボトックス)は、どこで打っても同じ」と思われがちですが、実際には注意すべきポイントがいくつもあります。適切に行うことで、美しい肩のラインを作り、首から肩にかけての印象を大きく変えることができます。
肩ボトックスで大切なポイント
1. 投与する単位数
肩ボトックスは200単位以上使用することも少なくありません。
そのため、抗体形成や代償性肥大、血流に乗った場合の全身的リスクも考慮しながら投与する必要があります。単に「安さ」で選ぶのではなく、経験豊富な医師にお願いすることが重要です。
2. 打つ筋肉の解剖を理解しているか
僧帽筋は頭部から背中にかけて広範囲に存在する筋肉です。
打ち方によっては首が盛り上がり、逆に不自然な見た目になるリスクもあります。どの部位にどのように効かせるかを考えた注射がポイントです。
3. 投与間隔と単位数の調整
効果が出るタイミングや持続期間、必要な単位数は個人差があります。
「他のクリニックで何単位打ったかわからない」という方も多く、同じクリニックで継続的に単位数や効果を記録してもらうことで、安全かつ効果的に施術を受けることができます。
4. 効果が弱い場合は他の筋肉にも
肩の張り出しには僧帽筋以外の筋肉も関与します。代表的なのが肩甲挙筋です。
僧帽筋に数回注射しても効果が弱い場合、エコーガイド下で肩甲挙筋にボトックスを打つ方法もあります。
5. 体調による効果の差
ボトックスは体調や体温の変化に影響を受けやすい施術です。
同じ単位数を打っても効き方に差が出ることがあります。打つタイミングや体調管理も結果に大きく関わります。
ボトックス製剤について
当院では複数の製剤を扱っており、患者様に合わせたご提案が可能です。
- ナボタ(NABOTA):韓国製でコストパフォーマンスが高い
- コアトックス(Coretox):抗体ができにくいとされる次世代型ボトックス
それぞれの特性を理解したうえで、最適な選択をご案内しています。
まとめ
肩ボトックスは「ただ打てばいい」施術ではありません。
単位数、解剖学的な理解、投与の間隔や方法など、こだわるポイントが数多くあります。経験豊富な医師のもとで、丁寧に計画された肩ボトックスを受けることで、自然で美しい肩のラインを手に入れることができます。
