脂肪吸引で「カリカリ」を目指すときにリスクを最小限にする工夫2025.10.04
脂肪吸引で「できる限り取り切ってカリカリにしてほしい」と希望される方は少なくありません。しかし、浅い層まで無理に吸引してしまうと血流障害や色素沈着、皮膚の凹凸など重大なリスクにつながる可能性があります。
一方で、正しく適応を見極め、工夫を加えることで、安全性を保ちながら理想のボディラインを実現することも可能です。ここでは、当院での考え方と工夫を紹介します。
術前にできる工夫
- できるだけ痩せてから手術を受ける
 BMI19以下を目安に。二の腕で500cc以下、太もも1500cc以下、腹部・腰で1000cc以下の吸引量が望ましいです。
- 禁煙を徹底する
 喫煙は血流を悪化させ、術後の合併症や色素沈着を増やす要因になります。
術中に注意するポイント
- リスクの高い部位を理解する
 二の腕の付け根や太もも内側、側腹部は血流障害や色素沈着が出やすいため特に注意。
- カニューレ操作に工夫を加える
 穴を皮膚側に向けない、フェザリング操作は必要最小限にとどめる。
- 全周で均一に吸引する
 一部分だけ極端に吸うと凹凸のリスクが上がります。
術後に大切なこと
- 禁煙を徹底する(再掲)
- 遮光を行う
 色素沈着が強い場合は紫外線対策を徹底。
- 栄養管理
 アミノ酸、亜鉛などのミネラル、タンパク質を意識した食事で回復をサポート。
- 保湿ケア
 乾燥は皮膚のダメージを悪化させます。
- 圧迫着の強さを調整する
 強すぎる圧迫は逆に血流障害を起こすため、適切な強さを守ることが重要です。
実際の症例
二の腕全周脂肪吸引+糸リフト(DT3ヶ月)の症例では、純脂肪300ccと比較的少なめの吸引でしたが、浅い層まで丁寧にデザインし、美しい直線的なラインを形成できました。細身の方はこのようにリスクが低く、仕上がりの精度も高くなります。


当院の考え方
私自身、過去に「浅層を取りすぎて血管網を損傷し、合併症につながった経験」があります。その経験から、「すべての方に浅層まで吸う」のではなく、リスクが高い場合はあえて浅層を残すという選択も重要だと考えています。
「取り過ぎが危険だから」と中途半端な吸引を行うのも問題です。大切なのはリスクを正しく評価し、適応のある方にはしっかり結果を出すこと。それがAVAN TOKYO 銀座脂肪吸引クリニックのこだわりです。
👉 ご自身に合った脂肪吸引の「適正な深さ」や「安全な吸引量」は、一人ひとり異なります。ぜひカウンセリングで詳しくご相談ください。
