脂肪注入豊胸で一度にバストアップできる限界とリスク2025.10.09
脂肪注入豊胸(Fat Grafting Breast Augmentation)は、自分の脂肪を使って自然にボリュームアップできる人気の施術ですが、一度に安全に上げられるのは2カップまでが上限とされています。
無理にそれ以上を目指して400cc以上の脂肪を注入したり、皮膚の伸びが悪い方に過剰に入れると、しこり(脂肪壊死)を起こすリスクが非常に高くなります。
しこりができる原因と種類
脂肪注入豊胸後の「しこり」は大きく分けて以下の3種類に分類されます:
- 脂肪壊死(Fat Necrosis)
 注入した脂肪が血流を得られずに壊死した状態。硬く触れたり、しこりの中心が石灰化することもあります。
- 油嚢胞(Oil Cyst)
 壊死した脂肪が液化して油が袋状にたまる状態。注射器で吸引することで改善することもあります。
- 線維化(Fibrosis)
 炎症反応により脂肪が硬く線維化するもの。経過とともに小さくなることもあります。
発生率と予測の難しさ
しこりの発生率は注入量や注入技術に依存しますが、完全には予測できません。
少量注入でも体質や注入層によって発生することがあり、
「リスクを0にすることは不可能」ですが、限りなく下げることは可能です。
しこりリスクを下げるための注入の工夫
しこりを最小限に抑えるために、以下のようなポイントが重要です。
- 多層注入(Multi-layer Injection):皮下・乳腺下・筋膜下など複数層に少量ずつ分けて注入する。
- 広範囲に分散:1カ所に大量注入しない。脂肪細胞が酸欠になりにくくする。
- 純脂肪の質を高める:コンデンスリッチやピュアグラフトなどで脂肪を精製。
- 適切な皮膚テンション:皮膚が硬く張っている部位への注入は避ける。

↑25歳脂肪注入豊胸ダウンタイム3ヶ月経過のビフォーアフター
脂肪注入豊胸 vs 他の豊胸法

結論:理想のバストを安全に作るには
脂肪注入豊胸は、「自然で美しい仕上がり」を求める方には最適な施術ですが、過剰注入によるしこりリスクを避けることが最優先です。
確実に2カップ以上のボリュームを希望する場合は、
- 2〜3回に分けた段階的脂肪注入
- シリコンバッグやハイブリッド豊胸の併用
 を検討するのが安全で現実的です。
