脂肪注入豊胸の定着率と、細身の方における工夫について2025.11.06
今回ご紹介するのは、18歳女性・二の腕全周脂肪吸引→コンデンスリッチ脂肪豊胸(1次)術後3ヶ月の症例です。
二の腕からのみ脂肪を採取し、右173cc・左190ccを注入。約1〜1.5カップの自然なバストアップが得られました。
肩のラインを鋭角に整えることで、全体的にバランスの取れた上半身に仕上がっています。


細身の方における脂肪注入豊胸の課題
細身の方は採取できる脂肪量が限られており、どれだけ丁寧に吸引しても、片側300cc前後の注入量を確保できないこともあります。
その場合、以下のような工夫を行います。
- 他の部位からも脂肪を追加採取する(太もも・腹部など)
- 少量ずつ複数回(2次・3次)に分けて注入し、定着率を高める
- コンデンスリッチファット(CRF)を使用し、脂肪の純度と生着率を向上させる
これにより、限られた脂肪量でもできる限りのボリュームアップを図り、自然なラインを維持することができます。
脂肪注入の定着率とそのメカニズム
脂肪注入豊胸において、注入した脂肪のうち**30〜40%**が生着し、残りは体内で吸収されるとされています。
定着率に影響する主な要素は次の通りです。
- 採取方法:低圧吸引で脂肪細胞の損傷を最小限に
- 加工技術:遠心分離や濃縮によって不純物を除去
- 注入層の選定:皮下・乳腺下・大胸筋内など、生着しやすい層へ分散注入
- 術後の血流環境:圧迫しすぎず、酸素供給を保つことで定着を促進
コンデンスリッチファット(CRF)は、これらの点を最適化した技術で、生着率を向上させると報告されています。
脂肪豊胸 vs ハイブリッド豊胸
脂肪豊胸は触り心地の自然さと柔らかさに優れていますが、ボリュームアップの確実性という点では、シリコンバッグを併用するハイブリッド豊胸に軍配が上がります。
- 脂肪注入豊胸:自然で柔らかい、定着に個人差あり
- シリコンバッグ豊胸:確実なサイズアップが可能、不自然さが出る場合も
- ハイブリッド豊胸:双方の長所を生かし、リスクを補い合う最適解
そのため、理想の形・質感・サイズに応じて、どの方法を選ぶかを丁寧に検討することが大切です。
まとめ
脂肪注入豊胸は、自然な仕上がりを求める方に非常に魅力的な方法ですが、
体型・脂肪量・血流・注入技術など、さまざまな要素が結果を左右します。
AVAN TOKYO GINZA LIPOSUCTION CLINICでは、
脂肪吸引・注入双方の技術を熟知した医師が、
「生着率の最大化」と「理想のライン形成」を両立させた施術を提供しています。