脂肪吸引メニューLiposuction
安全性の高い脂肪吸引で心と体を美しく。
二の腕upper arms
二の腕に脂肪がつく原因
薄手の服を着る時や、腕を伸ばした時に気になる二の腕の脂肪。
「ダイエットしてもなかなか落ちない」「半袖の服や水着を着るのが恥ずかしい」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
二の腕に脂肪がつきやすい原因を、いくつかご紹介します。

運動不足と筋肉のアンバランス
二の腕の脂肪が気になる方は、筋肉のバランスが崩れている可能性があります。力こぶを作る上腕二頭筋は日常的に使うため比較的発達している一方で、腕の裏側にある上腕三頭筋は使う機会が少なく、衰えがちです。
筋力が低下すると、基礎代謝が下がり、脂肪がつきやすくなるだけでなく、見た目のたるみにもつながります。上腕二頭筋と比べて、上腕三頭筋を意識して鍛えないと、皮下脂肪がつきやすく、いわゆる「振袖」と呼ばれる状態になりやすいのです。
姿勢悪化による血行不良
長時間のデスクワークやスマホの使用などによる猫背や前傾姿勢は、二の腕の悩みの原因の一つです。悪い姿勢が続くと、腕の後ろ側の筋肉である上腕三頭筋が衰え、脂肪がつきやすくなります。さらに、血行が悪くなり、老廃物が溜まりやすくなることでむくみも発生し、二の腕が太く見えやすい状態に。姿勢を正し、適度な運動を取り入れることで、これらの悩みを改善することができます。
ホルモンバランスの変化
女性ホルモンのエストロゲンは、脂肪の燃焼を促し、蓄積を防ぐ働きがあります。しかし、思春期、妊娠・出産、更年期など、女性は生涯を通して様々なホルモンバランスの変化を経験します。
特に更年期になると、エストロゲンの分泌量が減少し、脂肪が燃焼されにくくなり、体内に蓄積されやすくなります。
このため、若い頃は細かった二の腕でも、年齢を重ねるにつれて脂肪がつきやすくなり、「振袖肉」と呼ばれる状態になることがあります。ホルモンバランスの変化は、二の腕に限らず、体全体の脂肪が増えやすくなる原因の一つと言えるでしょう。
二の腕の吸引範囲
脂肪吸引の範囲は、一人ひとりの脂肪の付き方や、希望する仕上がりのイメージによって異なります。当院では、以下の範囲での施術が可能です。

二の腕

二の腕の最も一般的な吸引範囲です。肘から肩までの範囲で、特に振袖と呼ばれる部分の脂肪を減らすことで、すっきりとした腕のラインを目指します。
肩

肩は、腕を体の横につけたときに、肩甲骨の下あたりが後ろに突き出すように膨らんでいる部分のことです。この張り出した箇所を吸引することで、横から見た時や、後ろからの立ち姿がスッキリします。
二の腕・肩
二の腕と肩の両方を吸引します。一緒に吸引することで、より美しいラインを作ることができます。二の腕と肩の境目が気になる方や、より広い範囲で脂肪を減らしたい方にも適しています。
二の腕前
腕の前側の脂肪を重点的に吸引します。特に、腕を曲げた時に気になる部分の脂肪を減らすことができます。
二の腕全周(二の腕+肩+前)
二の腕、肩、そして腕の前側を全て吸引する範囲です。より立体感のある腕を目指したい方や、全身のバランスを整えたい方におすすめです。
脇肉

脇の下にできる脂肪のことで、ブラジャーのアンダーラインが食い込む部分や、腕を広げた時に脇の下に現れる脂肪を指します。ブラジャーのラインが気になる方や、すっきりとしたボディラインを目指したい方にもおすすめです。
副乳

副乳とは、生まれつき乳房の一部が本来の位置以外にできているもので、脇の下にできることが多いです。乳頭(乳首)だけの場合や、乳腺も含まれる場合があります。
脇にある副乳は、見た目が気になるだけでなく、衣服との摩擦による痛みや、心理的なストレスを感じる方もいます。体に害はありませんが、気になる場合は手術で除去できます。
前腕
腕を伸ばして手のひらを下に向けたときに盛り上がっている脂肪を指します。腕全体を細くしたい方や、華奢な印象を与えたい方にも適しています。
二の腕の脂肪吸引のダウンタイム

二の腕の脂肪吸引後のダウンタイムは、個人差はありますが、他の部位に比べて比較的短いのが特徴です。
術後すぐに日常生活に戻れる方も多く、翌日から仕事復帰される方もいらっしゃいます。初期には、痛みや腫れ、内出血などがみられますが、数日〜数週間で徐々に改善していきます。
具体的には、術後1週間から2週間程度で日常生活に支障のない程度まで回復し、3ヶ月から6ヶ月かけて、より自然な仕上がりに近づいていきます。ただし、個人差があるため、完全に元の状態に戻るまでには、数ヶ月かかることもあります。
ダウンタイム中におこりやすい症状は以下の通りです。
- 痛み
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脂肪吸引後、痛みを感じる原因は、取り除いた脂肪の周辺組織がダメージを受けるためです。しかし、現代の脂肪吸引は痛みを大幅に軽減できる技術が進歩しており、特に二の腕のように脂肪の量が少ない部位では、筋肉痛のような軽い痛みで済むことが多いです。
痛みを感じやすい方は、医師から処方される鎮痛剤を服用することで、痛みを和らげることができます。
- 腫れ
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脂肪吸引後、腫れが生じるのは、取り除かれた脂肪の周辺組織が炎症を起こしているためです。
腫れを抑えるためには、患部を圧迫固定し、冷やすことが効果的です。腫れが長引くと、回復が遅れてしまうため、医師の指示に従って適切なケアを行いましょう。
- むくみ
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脂肪吸引後、むくみは術中・術後に出た血液やリンパ液が体内に蓄積されることで起こります。また、脂肪吸引によって体内の水分代謝が変化し、水分を溜め込みやすくなるため、むくみが発生しやすくなります。
特に、二の腕の場合は指先がむくみやすいのが特徴です。患部を圧迫固定し、高くして安静に過ごしましょう。圧迫固定することで、皮膚と皮下組織が密着し、皮膚のたるみを防ぎます。これにより、より自然で美しい仕上がりが期待できます。
- 内出血
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手術中に傷ついた血管から出血し、皮膚の下に血液が溜まることで内出血が起こります。術後2〜3日頃がピークで、濃いあざのように見えることがありますが、時間の経過とともに自然に消えていきます。
内出血は、血行を良くすることで回復を早めることができますが、施術直後は冷やすことで腫れがひどくなるのを防ぎ、内出血の広がりを抑えられます。
冷やす際は、患部をまんべんなく冷やせる氷嚢を使うと効果的です。氷嚢をタオルで包んで、1回15分程度、1時間に1回を目安に冷やしてください。ただし、直接肌にあてないように注意しましょう。
- 拘縮(こうしゅく)
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脂肪が取り除かれた部分の皮膚と皮下組織がくっつき、硬くなることを拘縮と言います。皮膚が凸凹になったり、腕を動かした際に突っ張る感じがしたりすることがありますが、脂肪吸引を受けたほとんどの方に見られる自然な治癒反応で、失敗ではありません。
大体術後3週間〜1ヶ月頃に出現し、術後3〜6ヶ月かけて落ち着いていきます。拘縮が長引く場合や、改善が見られない場合は、クリニックまでご相談ください。
二の腕の脂肪吸引の傷跡・リスク・副作用

二の腕の脂肪吸引は、理想の腕周りを実現するための有効な手段ですが、メリットだけでなく、いくつかのリスクや注意点も理解しておくことが大切です。ここでは、脂肪吸引で起こりうるリスクや、安全な施術を受けるためのポイントについて詳しく解説します。
- 理想の細さにならない可能性がある
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脂肪吸引は、脂肪細胞を直接取り除くことで、部分痩せを実現する施術です。しかし、医師の判断により、すべての脂肪を吸引するわけではありません。
全体のバランスを考慮し、他の部位も吸引する場合や、身体への負担、皮膚がたるんでしまうのを防ぐため、脂肪吸引量を制限する場合もあります。
そのため、必ずしも希望通りの細さになるとは限りません。カウンセリングの際に、医師と十分に相談し、具体的なイメージを共有することが大切です。
- 皮膚のひきつれ(瘢痕拘縮)
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脂肪吸引後、皮膚が引っ張られるような感覚を伴う「瘢痕拘縮」が起こることがあります。これは、脂肪を取り除いた空間を埋めるために、皮膚が収縮する過程で生じる現象です。
通常、数ヶ月で改善しますが、マッサージやストレッチなどでケアすることで、症状を緩和することができます。
- 皮膚のたるみ
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通常、皮膚は弾力性があるため、脂肪を吸引しても自然に収縮しますが、浅い層の脂肪を過剰に取ると、皮膚が収縮できずにたるむことがあります。
これは、年齢や皮膚の弾力性、脂肪の量など、個人差によって起こりやすさが異なります。患者様はより多くの脂肪を吸引したいと希望されることも多いですが、一度に大量の脂肪を吸引すると、皮膚がたるむリスクが高まることを理解しておきましょう。
- 皮膚の表面がデコボコになる
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脂肪吸引後、皮膚がデコボコになることがあります。これは、皮膚が収縮する過程で起こる自然な現象である「瘢痕拘縮」が原因となる場合と、医師の手技に問題があった場合に起こりえます。
通常、マッサージなどで改善しますが、医師の吸引が不均一だった場合、半年以上経過してもデコボコが残ってしまうことも。脂肪を均一に吸引することで、滑らかな仕上がりを目指せるため、医師の技術が重要です。
- 傷跡が残る
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脂肪吸引では、カニューレと呼ばれる細い管で脂肪を吸引するため、小さな傷跡が残ります。通常は目立ちませんが、施術中に同じ場所に何度も管を入れると、摩擦で傷が大きくなり、跡になってしまうリスクが高まります。
また、まれに、傷口がケロイドになって盛り上がってしまう場合もあり、医師の診察が必要になる可能性が高いです。傷跡を最小限にするためにも、経験豊富な医師を選びましょう。
- 色素沈着
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脂肪吸引をやりすぎると、皮膚の色が黒ずんだり、茶色くなったりする色素沈着が起こりやすくなります。これは、脂肪を過剰に吸引することで、皮膚がダメージを受け、回復に時間がかかるためです。
特に、二の腕や太ももなど、血行がやや悪くなりがちな部位では、色素沈着が起こりやすい傾向があります。
マッサージなどで血行を良くすることで、色素沈着の改善を早めることができますが、脂肪を限界まで吸引してしまうと、皮膚に必要な栄養が行き届かず、回復が遅れてしまうだけでなく、最悪の場合、皮膚が壊死してしまう恐れもあります。皮膚の色を健康に保つためには、ある程度の脂肪が必要です。
- 感染症や合併症のリスク
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脂肪吸引後には、傷口から細菌が侵入し、感染症を起こすリスクがわずかにあります。術後は、傷口を清潔に保ち、医師の指示通りに抗生物質を服用することが大切です。自己判断で薬を中断すると、感染症が悪化する可能性があるため注意してください。
また、脂肪吸引では、血管を傷つけ、脂肪片が肺や脳に詰まる「脂肪塞栓症」というリスクがごく稀に存在します。この合併症は命に関わるため、熟練した医師による丁寧な施術が不可欠です。血管のダメージを最小限に抑えることで、このリスクを低減できます。
二の腕の脂肪吸引は、効果が期待できる反面、リスクも伴う施術です。しかし、経験豊富な形成外科医が執刀する信頼できるクリニックを選び、十分なカウンセリングを受けることで、リスクを最小限に抑えることができます。
手術当日には、出血に備え鉄分を摂取したり、十分な睡眠をとるなど、体調管理を万全にすることも大切です。
二の腕の脂肪吸引の施術の流れ

二の腕の脂肪吸引の施術の流れをご説明します。
STEP1カウンセリング
まずは、二の腕のお悩みや、理想とする体型について詳しくお聞かせください。脂肪吸引について、リスクや注意点などを分かりやすくご説明し、最適な治療計画を立てていきます。手術に関する不安や疑問点についても、お気軽にご相談ください。
STEP2術前検査
施術前の血液検査は、安全な施術を行う上で欠かせないものです。麻酔に対する反応や、貧血・アレルギーなど、術前に確認しておきたい項目を調べます。検査結果は2~3日後に出るため、手術日はその後の日程となります。
また、手術当日に使用する圧迫固定具の使用方法や注意点についても、丁寧に説明いたします。
STEP3サイズ測定・撮影
施術当日は、まず看護師が体調を確認し、手術着に着替えていただきます。その後、施術前の状態を正確に記録するため、吸引する部位のサイズを測定し、写真を撮影します。術前術後の変化を視覚的に比較することで、施術効果を実感していただくことができます。
STEP4デザイン・麻酔投与
施術前に、医師が患者様と事前に話し合って決定したデザインのマーキングを行います。その後、施術台に移動していただき、麻酔を投与します。静脈麻酔により、5分程で眠りにつくので、体への負担も少ないです。
STEP5脂肪吸引
まず、二の腕のシワの中に小さな切開を行い、そこから特殊な麻酔液であるチュメセント液を注入します。チュメセント液は、痛みを抑えるだけでなく、脂肪を柔らかくし、出血を少なくする効果があります。
その後、細く先端が丸いカニューレと呼ばれる器具を挿入し、脂肪を吸引します。カニューレの太さや形状は、吸引する部位や脂肪の硬さによって使い分け、より安全かつ確実な施術を行います。吸引後は、体内に残った麻酔液を排出するためのドレーンを挿入し、施術は完了です。
二の腕の施術は、範囲にもよりますが大体40分〜1時間程度です。
STEP6圧迫固定
二の腕の脂肪吸引後、美しい仕上がりを保つために、圧迫固定が大切です。手術直後は、腫れを抑えるために包帯でしっかりと固定します。翌日からは、ボレロのような形の専用の圧迫着を着用していただくことしていただくことで、腫れやむくみを軽減できます。個人差はありますが、むくみが気になる場合は、2週間程度まで続けましょう。
STEP7リカバリールームにて回復~帰宅
手術後は、当院の個室でゆっくり休んでいただき、体調が回復するのを待ちます。その後、血圧や心拍数などを測り、痛みや不快感がないかを確認させていただきます。何か気になることがあれば、遠慮なくお申し出ください。
医師とのアフターカウンセリングの後、お帰りいただけます。なお、麻酔の影響が残っている可能性があるため、車の運転はご遠慮いただき、公共の交通機関をご利用ください。
二の腕の脂肪吸引のアフターケア(術後の過ごし方)

二の腕の脂肪吸引の術後の過ごし方をご説明します。
施術当日
二の腕の脂肪吸引は比較的痛みを感じにくい施術ですが、まだ麻酔が完全に切れていないため、無理のない範囲での家事をお願いいたします。入浴・シャワーは施術当日はお控え下さい。

施術翌日から
シャワーは施術翌日から可能です。傷口を清潔に保つため、優しくシャワーを浴びてください。圧迫着は、在宅時など、着用できる時間帯になるべく着用していただくことをおすすめします。
痛みは軽い筋肉痛のような感覚で、個人差はありますが、内服薬でコントロールできます。

術後1週間
抜糸を行います。抜糸後、お風呂に入ることも可能です。個人差はありますが、術後の痛みや腫れは徐々に落ち着いてきます。むくみは手先に向かって出やすいので、軽いマッサージや適度な運動も効果的です。飲酒は術後1週間までは控えましょう。

術後1ヶ月以降
腫れやむくみがほぼ引いて、仕上がりが実感できる時期です。定期的な保湿ケアとマッサージを続けましょう。
術後の経過は個人差があり、痛みや腫れの程度も異なります。通常、数日〜数週間で症状は改善していきますが、もしも痛みが増したり、腫れがひどくなったりした場合には、何か別の問題が起きている可能性があります。
少しでも不安なことがございましたら、遠慮なく当院までご相談ください。