肩ボトックスで気胸は起こる?美容外科医が解説する安全性と、きれいな肩ラインをつくるために大切なこと2026.08.23
肩ボトックスで気胸は起こる?リスク・安全な打ち方・効果を美容外科医が解説|AVAN TOKYO 銀座脂肪吸引クリニック
肩ボトックス(僧帽筋ボトックス)は、首を長く見せたり肩の張りをすっきり見せたりする人気の美容施術です。一方、肩周囲には肺尖や胸膜が近い部位もあり、針を扱う以上、解剖学的な知識が重要です。気胸のリスク、エコーを用いた注入、安全性、二の腕脂肪吸引との組み合わせについてAVAN TOKYOの美容外科医が解説します。
肩ボトックスは「簡単そうに見える施術」だからこそ、解剖学が重要です
肩ボトックスは、発達した僧帽筋などにボツリヌストキシン製剤を注入し、筋肉のボリュームや張り感を抑えることで、首から肩にかけてのラインをすっきり見せる施術です。
注射だけで行えるため、
「肩に何か所か注射するだけだから簡単そう」
と思われることもあります。
しかし、肩周囲への注射は、どこに、どの深さで、どの方向から針を進めるかが非常に重要です。
その理由の一つが、肺尖(はいせん)と胸膜の位置です。

肩ボトックスで気胸は起こる可能性がある?
結論からいうと、肩周囲、とくに胸郭に近い部位へ深く針を進める処置では、解剖学的に気胸を考慮する必要があります。
気胸とは、肺を覆っている胸膜が傷つき、肺の外側に空気が入り込む状態です。
意外に知られていませんが、肺の一番上にある「肺尖」は、体格や個人差はあるものの鎖骨より上方まで位置することがあります。
上部僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋など、肩から首・肩甲骨周囲には肺や胸膜との位置関係を意識しなければならない領域があります。
実際、肩周囲に針を使用する際には、肺尖が鎖骨より頭側まで存在し得ることを考慮すべきだとする解剖学的報告があります。
そのためAVAN TOKYOでは、
「肩ボトックスだから簡単」ではなく、「針を入れる以上、解剖を理解して行う」
ことを重視しています。
AVAN TOKYOが肩ボトックスで重視している5つのポイント
1.肺尖・胸膜との位置関係を理解する
肩の形だけを見ながら機械的に注射するのではなく、皮膚の下に、
- 皮下脂肪
- 僧帽筋
- 肩甲挙筋
- 肩甲骨
- 肋骨
- 胸膜
- 肺
がどのような位置関係で存在しているのかを考えます。
特に首に近い上方や、肩甲骨周囲の深い場所に針を進める場合は注意が必要です。
2.筋肉の厚みを確認して注入深度を決める
僧帽筋の厚さは全員同じではありません。
体格、性別、筋肉量、脂肪量によって、
皮膚から筋肉までの距離も、筋肉そのものの厚さも変わります。
特にAVAN TOKYOには、細身の患者様や二の腕脂肪吸引を希望される患者様も多く来院されます。
痩せ型の方では皮下組織が薄いケースもあるため、「いつもこの深さ」という画一的な注入ではなく、一人ひとりの解剖を考えて施術することが重要です。
超音波を用いた研究でも、僧帽筋の厚みや皮下組織の厚み、皮膚から筋肉中央までの深さには部位による違いが確認されています。
3.深い筋肉を狙う場合はエコーを活用する
肩周囲で使用するボツリヌストキシン注射では、目的によっては僧帽筋だけでなく、より深い筋肉を評価することがあります。
そのような場合に有用なのが超音波(エコー)です。
エコーを使用すると、
- 筋肉の厚み
- 筋肉の位置
- 注入する深度
- 周囲組織との位置関係
を確認できます。
美容領域のボツリヌストキシン注射でも、超音波によって筋肉を確認し、注入位置・深度の設定に役立てる方法が報告されています。
「必ずエコーを使えば安全」という意味ではありませんが、深部への注入を検討するときの重要な補助ツールの一つです。
4.単位数は「多ければ細くなる」わけではない
肩ボトックスでは、注入位置だけでなく投与量(単位数)も重要です。
「たくさん打てば打つほど肩が細くなる」
という単純なものではありません。
僧帽筋は美容上の肩のラインを形成するだけではなく、肩甲骨を動かしたり姿勢を支えたりする重要な筋肉です。
過剰に作用すると、
- 肩のだるさ
- 筋力低下
- 左右差
- 不自然な肩のライン
- 周囲筋への影響
などにつながる可能性があります。
そのためAVAN TOKYOでは、肩幅や筋肉の発達、首の長さ、肩甲骨の位置などを確認しながら、ボディ全体のバランスから注入量を設計することを大切にしています。
5.「肩だけ」ではなくボディ全体を診る
AVAN TOKYOが肩ボトックスで特に重視しているのが、この考え方です。
肩をきれいに見せたい場合、
原因が僧帽筋だけとは限りません。
例えば、
- 僧帽筋の発達
- 三角筋のボリューム
- 二の腕の皮下脂肪
- 肩周囲の皮下脂肪
- 副乳や脇肉
- 肩甲骨周囲の脂肪
- 姿勢や骨格
などによって、肩から腕のラインは大きく変わります。
そのため、肩ボトックスだけで十分な方もいれば、二の腕脂肪吸引などを組み合わせた方が理想に近づきやすい方もいます。
肩ボトックスと二の腕脂肪吸引は相性が良い?
患者様によっては非常に相性の良い組み合わせです。
二の腕脂肪吸引では、主に脂肪による腕の太さや肩周囲のボリュームを整えます。
一方、肩ボトックスは主に筋肉による肩の張り感にアプローチします。

つまり、
脂肪によるボリューム → 脂肪吸引
筋肉によるボリューム → ボツリヌストキシン
と、異なる原因にアプローチできます。
AVAN TOKYOでは二の腕脂肪吸引の際にも、単に腕を細くするだけではなく、
首 → 肩 → 二の腕 → 前腕
まで連続したラインとしてデザインします。
特に、
「肩を華奢に見せたい」
「ノースリーブが似合う腕にしたい」
「首を長く見せたい」
「肩の外張りを減らしたい」
「二の腕を細くしたのに肩だけゴツく見えるのを避けたい」
という方では、僧帽筋の状態を確認する意味があります。
豊胸と肩ボトックス・二の腕脂肪吸引の組み合わせ
AVAN TOKYOでは、二の腕脂肪吸引とハイブリッド豊胸を組み合わせることも多くあります。
バストだけを大きくするのではなく、
肩・二の腕を細く見せながら、バストとのコントラストをつくる
ことで、上半身全体のシルエットを整える考え方です。
例えば、
肩の張りが強い
↓
肩ボトックスで筋肉のボリュームを調整
二の腕に脂肪がある
↓
二の腕全周脂肪吸引でラインを整える
バストのボリュームが不足している
↓
脂肪注入豊胸・バッグ豊胸・ハイブリッド豊胸を検討
というように、原因ごとに治療を分けて考えます。
美容医療では「1か所を細くする」「1か所を大きくする」だけではなく、全身の比率をどのように整えるかが非常に重要だとAVAN TOKYOでは考えています。
肩ボトックスは「どこに打つか」までこだわる
ボツリヌストキシン製剤そのものは同じでも、
誰が、どの筋肉を、どの深さで、何単位、どの位置に注入するか
によって施術設計は変わります。
私自身、普段から二の腕脂肪吸引や豊胸など、上半身の解剖を扱う美容外科手術を行っています。
だからこそ肩ボトックスでも、
「肩に何単位打つか」
だけではなく、
その患者様の肩をどのようなラインにすると、上半身全体がきれいに見えるのか
まで考えて施術することを大切にしています。
また、肩周囲は針を使用する以上、気胸を含めた合併症について理解し、万が一の場合に必要な評価や対応につなげられる医療体制も重要です。
AVAN TOKYOの肩ボトックスが大切にしていること
AVAN TOKYO 銀座脂肪吸引クリニックでは、肩ボトックスを単なる「肩痩せ注射」とは考えていません。
大切にしているのは、
- 解剖学に基づいた注入
- 筋肉の厚みを考えた深度設定
- 必要に応じたエコーによる評価
- 適切な投与量の設計
- 首・肩・腕を一体として考えたデザイン
- 二の腕脂肪吸引など他の施術との適応判断
- 合併症まで考えた医療としての安全管理
です。
美容医療は「簡単に見える施術」ほど、細かなこだわりが仕上がりと安全性の両方に関わります。
「肩を細くしたい」方は、まず原因を診断することから
肩が大きく見える原因が、
筋肉なのか、脂肪なのか、骨格なのか。
ここを判断せずに肩ボトックスだけを行っても、思ったほど変化を感じられないことがあります。
逆に、僧帽筋の発達が原因であれば、大きな手術を行わなくても肩ボトックスが適している場合があります。
AVAN TOKYOでは、肩だけではなく、首・二の腕・脇・バストまで含めて上半身全体を診察し、その方に必要な施術をご提案します。
「肩ボトックスが必要なのか、それとも二の腕脂肪吸引なのか分からない」
という段階でも問題ありません。
肩から二の腕、バストまで含めたボディラインについて、カウンセリングでご相談ください。
肩ボトックスについてよくある質問
Q. 肩ボトックスで気胸になることはありますか?
肩周囲には肺尖や胸膜に近い領域があるため、深い位置へ針を進める処置では解剖学的に気胸を考慮する必要があります。特に筋肉の位置や厚み、針を進める方向・深度を理解して施術することが重要です。
Q. 肩ボトックスはどの筋肉に打ちますか?
美容目的の肩ボトックスでは、主に僧帽筋が対象となります。ただし、肩の形には複数の筋肉が関係するため、患者様の解剖や目的によって評価する筋肉は異なります。
Q. 肩ボトックスはエコーを使った方がいいですか?
すべての肩ボトックスで必ず必要というわけではありません。一方、筋肉の厚さや深度の確認、より深い筋肉への注入を検討する場合には、エコーが有用な補助となることがあります。
Q. 肩ボトックスで首は長く見えますか?
僧帽筋の張りが強い方では、筋肉のボリュームが減少することで首から肩への傾斜がなだらかになり、相対的に首が長く、肩周りがすっきり見えることがあります。変化には個人差があります。
Q. 二の腕脂肪吸引と肩ボトックスは同時にできますか?
適応があれば組み合わせることができます。脂肪吸引は脂肪によるボリューム、肩ボトックスは主に筋肉による張りにアプローチするため、原因が両方にある方では上半身全体のラインを整える選択肢になります。
Q. 肩が太く見える場合、肩ボトックスと脂肪吸引のどちらが向いていますか?
僧帽筋など筋肉の発達が主な原因なら肩ボトックス、皮下脂肪が主な原因なら脂肪吸引が候補になります。両方が関係しているケースもあるため、診察で筋肉・脂肪・骨格を分けて評価することが重要です。
まとめ|肩ボトックスこそ「解剖」と「ボディデザイン」が重要
肩ボトックスは短時間で行える施術ですが、肩周囲には肺尖・胸膜を含む重要な解剖構造があります。
だからこそ、
「注射だけだからどこで受けても同じ」ではありません。
筋肉の厚み、注入位置、注入深度、投与量、周囲の解剖を考慮しながら行うことが重要です。
そして、美しい肩をつくるには肩だけを見るのではなく、
首・肩・二の腕・前腕・バストまで含めた上半身全体のバランス
を考える必要があります。
AVAN TOKYO 銀座脂肪吸引クリニックでは、肩ボトックスをはじめ、二の腕脂肪吸引、全身脂肪吸引、脂肪注入豊胸、バッグ豊胸、ハイブリッド豊胸など、ボディ美容を中心に一人ひとりの体型に合わせた治療をご提案しています。
「肩を華奢に見せたい」
「二の腕から肩まできれいなラインにしたい」
「バストも含めて上半身全体を整えたい」
という方は、ぜひカウンセリングでご相談ください。
執刀医:森脇 進(Shin Moriwaki, MD)
AVAN TOKYO 銀座脂肪吸引クリニック
AVAN TOKYO GINZA LIPOSUCTION CLINIC