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広範囲脂肪吸引ハイブリッド豊胸を同日に行う設計|医師解説2026.09.29

「バストを大きくしたい」と「後ろ姿全体を一気にすっきりさせたい」――このふたつを同じ手術日で叶えたい、というご相談は少なくありません。当院では、シリコンバッグと脂肪注入を組み合わせる広範囲脂肪吸引ハイブリッド豊胸という設計で、二の腕全周・太もも全周・肩甲骨まわりなど複数部位の脂肪吸引を同日に行い、採取した脂肪をそのままバストに活かすアプローチを選ぶことがあります。ここでは、なぜ「同日一括」で行うことが理にかなうのか、どこに医学的な注意点があるのかを、20代女性の一例(後ろ姿からの術後3ヶ月経過)を通じて森脇医師が解説します。

症例写真

この記事の要点

・後ろ姿の印象は肩・二の腕・背中・太もも裏が織りなす「連続した線」で決まり、部位を分けて段階的に整えるより一括で設計するほうが差異が出にくい。

・広範囲脂肪吸引ハイブリッド豊胸では、吸引で採取した脂肪をそのまま豊胸のドナーとして活用でき、体型変化と豊胸を同時に前進させられる。

・同日手術では手術時間・チュメセント麻酔の総量・術中の体温管理などが増えるため、術前検査と術中モニタリングの体制が重要になる。

・どの部位から吸引するかは、後ろ姿の余剰脂肪分布と、豊胸に必要な脂肪量の両方から逆算して決める。

・仕上がりや経過には個人差があり、写真は一例。適応と限界はカウンセリングで確認する必要がある。

後ろ姿は「腕・背中・太もも」の連続ラインで決まる

後ろ姿の美しさは、単一部位の細さではなく、肩甲骨から二の腕、脇、腰、太もも裏まで続く一本の線としてのなめらかさで決まります。二の腕だけが細くても、肩甲骨まわりに厚みが残っていれば、後ろから見たときに腕と背中の境目が曖昧になり、逆に腕を太く見せてしまうことがあります。同じことがヒップと太もも裏でも起こります。臀溝(お尻の下側の折り目)がぼやけるほど、太もも裏が短く重たく見えやすくなります。

そのため、後ろ姿全体を整えたい方には、部位を分けて段階的に施術するより、後方視点で全身を一体としてデザインする発想が向いています。

症例写真

広範囲脂肪吸引ハイブリッド豊胸で吸引部位を決める考え方

吸引部位の選び方には、次の三つを同時に満たす軸があります。第一に、後ろ姿の輪郭を規定している余剰脂肪の分布です。肩甲骨の上下・二の腕全周・太もも全周は後方視点のシルエットに寄与しやすい部位で、ここに余剰があるなら優先候補になります。第二に、豊胸の脂肪ドナーとしての質と量です。太ももや背部は一定量のまとまった脂肪が採れやすく、注入用の脂肪として使いやすい傾向があります。第三に、患者本人の優先順位です。「胸を最優先」なのか「後ろ姿の変化を最優先」なのかで、吸引と注入の比重が変わります。

このケースでは、後ろ姿全体を短期間で整えたいという希望が主軸にあり、その過程で採れる脂肪をバスト形成の補助として活用する設計を選びました。

症例写真

シリコンバッグと脂肪注入を組み合わせる意義

シリコンバッグ単独の豊胸では、痩せ型の方でバッグの縁が触れやすくなったり、上胸に段差が出やすくなったりします。脂肪注入単独では、必要なボリュームに届かない、あるいは複数回の手術が必要になることがあります。ハイブリッド豊胸ではバッグでコアのボリュームを担保しつつ、上胸(デコルテ)やバッグの周囲に脂肪をカバー層として重ねます。これにより、正面から見た丸み、寄せたときの谷間、脇からのなじみを、単独術式より整えやすくなります。

バッグの挿入層は乳腺下を選ぶことが多く、脇の下の小切開から挿入します。脂肪は皮下に多層的に注入し、バッグと皮膚のあいだの厚みを増やすことで、輪郭が浮きにくくなるように設計します。

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同日に広範囲吸引と豊胸を行う際の医学的な留意点

広範囲脂肪吸引ハイブリッド豊胸を安全に完遂するには、いくつかの管理が必要です。まずチュメセント麻酔液(局所麻酔薬を含む希釈液)は部位ごとの投与量が加算されるため、リドカインの安全域を超えないよう総量を設計します。次に手術時間が長くなるので、術中の体温管理・下肢の血栓予防・体位変換のタイミングも計画します。血液検査は近日のデータを確認し、貧血や凝固能の異常がないかを事前に評価します。

吸引総量が多くなるほど術後の腫れ・むくみ・拘縮(硬さ)も強く出るため、圧迫着の着用計画やリンパドレナージの導入時期を含めた術後管理を、初回のカウンセリング段階で擦り合わせておくことが望まれます。美容外科の安全基準については日本美容外科学会の情報も参考にしています。

症例写真

この症例の治療内容・費用・リスク

・行った治療: ハイブリッド豊胸(シリコンバッグ+脂肪注入)と、二の腕全周・太もも全周・肩甲骨上下の脂肪吸引を同日に実施(超音波脂肪吸引機を併用)。20代女性の一例で、写真は術後3ヶ月時点の後方視点です。

・費用: 2,444,000円(税込・モニター価格)。内訳はハイブリッド豊胸998,000円、二の腕全周498,000円、太もも全周798,000円、超音波デバイス使用料と再施術保証150,000円。麻酔代・術前採血・圧迫着等は別途。モニター価格は写真・動画撮影への同意が条件で、予告なく終了する場合があります。詳細は料金ページもご確認ください。

・主なリスク・副作用: 腫れ、内出血、痛み、むくみ、皮膚の凹凸・つっぱり感、左右差、色素沈着、傷跡、感染・血腫・しびれ(稀)。シリコンバッグでは被膜拘縮、バッグの破損や位置ずれ、リップリング。脂肪注入では石灰化・しこり・生着率の個人差、オイルシスト。広範囲吸引ではむくみの遷延や拘縮の長期化。

・効果や経過には個人差があり、写真は一例です。

症例写真

術後の経過とダウンタイム

広範囲脂肪吸引ハイブリッド豊胸のダウンタイムは、単独の脂肪吸引や豊胸よりも長めに見ておく方が現実的です。術後1週間ほどは強い腫れと内出血が中心で、2〜4週目に硬さ(拘縮)が最も感じられます。3ヶ月頃には吸引部位のラインが整い始め、注入した脂肪も生着と吸収が落ち着いてきます。バストは1ヶ月前後にもっとも張った印象になり、その後徐々に馴染んで自然な触り心地に近づきます。

症例写真

術後は圧迫着(ガードル・二の腕サポーターなど)を計画的に着用し、拘縮期にはリンパドレナージやセルフマッサージを取り入れるとむくみと硬さの緩和に役立ちます。長時間の同一姿勢や飲酒・喫煙は、腫れの遷延や生着率低下の要因となるため、術後は担当医の指示に従ってお過ごしください。

症例写真

後方視点のデザインは事前のシミュレーションが鍵

後ろ姿の変化は、正面よりも本人が客観的に把握しにくい部位です。カウンセリングでは立位・後方からの写真を用い、どのラインをどこまで整えたいのかを言語化しておくことをお勧めしています。理想像の共有が精緻になるほど、当日の吸引デザインと圧迫着の選定が的確になり、術後の期待とのギャップも減らせます。関連する症例や術後経過の記事は脂肪吸引の関連コラム一覧からもご覧いただけます。

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よくある質問

Q. 広範囲脂肪吸引とハイブリッド豊胸を同じ日に受けるのは、体に負担が大きすぎませんか?

複数部位の吸引と豊胸を同日に行うのは負担の大きい手術です。そのため、術前検査で全身状態と貧血・凝固能を確認し、術中は体温・循環・麻酔薬総量をモニタリングします。すべての方に一律で勧める術式ではなく、体調・体型・希望に応じて、分割手術を選ぶ判断もします。

Q. 吸引した脂肪を豊胸に使うことで、痩身効果は変わりますか?

豊胸に用いる脂肪は、吸引した全体量のうち処理を経た純脂肪成分の一部です。残りは廃棄されるため、吸引部位の細さ自体は、注入分の有無にほとんど左右されません。

Q. 術後どのくらいで人前に出られますか?

腫れ・内出血の程度は個人差がありますが、衣服で隠せる程度に落ち着くのは概ね2〜3週間、ラインの完成は3〜6ヶ月が目安です。座り仕事なら1週間前後、体を動かす仕事はより余裕を見てください。

Q. 脂肪注入でしこりや石灰化が心配です。

脂肪注入では、生着しなかった脂肪の一部がしこりや石灰化として残ることがあります。頻度を下げるには注入層を分散させる技術と、術後の生着環境(禁煙・体重維持・過度な圧迫の回避)が重要です。将来のマンモグラフィで石灰化が見えることがある点も事前にご了承ください。

Q. モニター価格の条件を教えてください。

モニター価格は術前・術後の写真および動画の撮影・使用に同意いただくことが条件です。予告なく終了する場合があり、また希望される仕上がりや部位により適用可否が異なりますので、カウンセリングでご確認ください。

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料金・症例写真・よくある質問は ハイブリッド豊胸の施術ページ をご覧ください。

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【監修】森脇 進 / Shin Moriwaki(監修医師)

日本美容外科学会(JSAS)会員 / American Academy of Aesthetic Medicine 会員

米国医師免許資格(ECFMG certificate)

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