コラム

AGA内服との併用は安全?2026.03.16

Morpheus8頭皮治療の注意点と“ラインの引き方”

近年、Morpheus8(RFマイクロニードル)を用いた頭皮治療は、海外の美容皮膚科・美容外科を中心に徐々に広がっています。
毛包周囲の微小環境を整え、再生シグナルを誘導するというコンセプトは、再生医療の流れとも相性が良く、幹細胞培養上清液やエクソソームと併用するスカルプ治療として注目されています。

しかし実際のカウンセリングでは、患者様からよく次の質問を受けます。

「AGAの薬と一緒にやっても大丈夫ですか?」

結論から言うと、

AGA内服とMorpheus8頭皮治療は基本的に併用可能です。

むしろ多くの場合、併用した方が合理的と考えられています。
ただし、いくつかの重要なポイントがあります。


■ AGA治療の基本は「内服」

まず大前提として理解しておくべきなのは、

AGA治療の軸は内服治療

という点です。

現在、医学的エビデンスが最も確立している治療は

  • フィナステリド
  • デュタステリド
  • ミノキシジル

といった薬剤です。

これらは

  • DHT(ジヒドロテストステロン)の抑制
  • 毛周期の改善
  • 成長期の延長

といった作用により、薄毛の進行を止めることに強い効果があります。

つまり、

「抜ける原因を止める治療」

です。


■ Morpheus8の役割

一方で、Morpheus8頭皮治療は

毛包の環境を整える治療

です。

RFマイクロニードルによって

  • 微小循環の改善
  • 線維化組織のリモデリング
  • 創傷治癒シグナルの誘導

などが起こり、毛包が働きやすい状態を作ることが目的です。

言い換えると

AGA内服
→ 抜け毛を止める

Morpheus8
→ 毛包の再生環境を整える

という役割分担になります。


■ 併用が合理的な理由

AGAの毛包では、

  • 慢性的な炎症
  • 微小血流の低下
  • 毛包ミニチュア化

といった変化が起きています。

内服だけでも進行抑制はできますが、
毛包の環境改善までは十分ではない場合もあります。

そのため

内服+デバイス治療

という組み合わせは、理論的には非常に合理的です。


■ 併用時の注意点

ただし、いくつか注意すべき点があります。

① 内服を止めないこと

患者様の中には

「Morpheusをやるから薬はいらない」

と考える方がいます。

しかしこれは誤解です。

Morpheus8は
DHTを抑える作用はありません。

そのため、AGAの進行を止める治療にはなりません。


② 過度な期待を持たせない

Morpheus8は

  • 毛を太くする可能性
  • 毛包環境改善

は期待できますが、

劇的な発毛治療ではありません。

適応を見極めることが重要です。


③ 頭皮状態の評価

以下の状態では慎重になります。

  • 強い脂漏性皮膚炎
  • 頭皮感染
  • 強い炎症

これらがある場合は
まず皮膚状態の改善が優先です。


■ AVAN TOKYOのスカルプ治療

AVAN TOKYOでは

  • Morpheus8による頭皮リモデリング
  • 再生医療(上清液)の併用
  • 毛包幹細胞層を意識した深度設計

を組み合わせ、

医学的根拠に基づいたスカルプ治療を行っています。

再生医療では

「何を使うか」より

「どう届けるか」

が重要です。


■ 最後に

薄毛治療において最も重要なのは

治療の役割を正しく理解すること

です。

  • AGA内服
    → 進行を止める
  • Morpheus8
    → 毛包の環境を整える

この2つを適切に組み合わせることで、
より理にかなった薄毛治療が可能になります。

AVAN TOKYOでは、
皮膚科学と再生医療の知識を融合し、

髪が本来持つ“成長する力”を引き出す治療

を提供しています。