コラム

賛否の先へ。モフィウス8×幹細胞培養上清液という“現実的アプローチ”2026.02.12

幹細胞培養上清液やエクソソーム治療は、いまなお賛否が分かれる領域です。
過度な期待もあれば、強い懐疑もある。

その中で、僕はモフィウス8を用いて、幹細胞培養上清液(サイトカイン・エクソソーム含有)を真皮・頭皮へ直接ドラッグデリバリーする方法を採用しています。


■ なぜモフィウス8なのか

モフィウス8はマイクロニードルRF(高周波)機器。
針で物理的に真皮へアプローチしながら、熱エネルギーでコラーゲンを刺激します。

設定は1mm
真皮層に的確に届く深さです。

  • RFによるコラーゲン収縮・新生刺激
  • 創傷治癒反応の誘導
  • そこへ上清液を直接届ける

単なる“塗布”や“点滴”とは違い、
狙った層へ、狙った成分を届ける設計です。


■ 上清液の本質は「サイトカイン」

上清液に含まれる代表的成分には、

  • EGF(上皮成長因子)
  • IGF-1(インスリン様成長因子)
  • 各種抗炎症性サイトカイン

などがあります。

これらは真皮リモデリング、抗炎症作用、創傷治癒促進に関与することが知られています。

特にRF後の炎症環境下では、これらの因子が理論上ポジティブに働くことが期待できます。


■ エクソソームについての冷静な視点

正直に言えば、
エクソソームが体内で「何に」「どこまで」作用しているのかは、まだ完全には解明されていません。

それにも関わらず、
「エクソソーム点滴は夢の治療」
と過剰に謳うのは、科学的とは言えないと考えています。

現時点で確立されているのは、
少なくとも上清液に含まれるサイトカインの生理活性です。

幻想ではなく、
確認されている部分をどう活かすか。

そこが重要だと思っています。


■ 点滴ではなく“局所投与”という選択

皮膚や毛髪へのアプローチにおいて、
全身点滴よりも局所ドラッグデリバリーの臨床研究は着実に進んでいます。

  • 真皮へ直接届ける
  • 頭皮の毛包周囲へ届ける
  • 必要な部位に、必要な濃度で作用させる

理論的にも合理的です。


■ 水光注射との違い

水光注射も優れた施術です。
均一に浅層へ広く届けることができる。

一方でモフィウス8は、

  • RFによる組織刺激
  • 針刺激による創傷治癒誘導
  • そのタイミングでの成分導入

という“掛け算”が可能です。


■ これからの皮膚メンテナンス

再生医療は、魔法ではありません。
しかし、適切に使えば確かな武器になります。

僕は、
モフィウス8による上清液ドラッグデリバリーは、今後注目される皮膚・頭皮メンテナンス施術の一つになると確信しています。

過剰な期待でも、過度な否定でもない。
科学的に整理しながら、前に進む。

それが、今この領域に必要な姿勢だと思っています。