コラム

上清液は“どのくらい濃度が必要か?”2026.04.13

— 感覚ではなく“臨床”で考える濃度設計 —

「濃い方が効くんですよね?」

上清液(幹細胞培養上清液・エクソソーム)に関して、非常によくある質問です。

しかし結論はシンプルです。


結論

“濃ければ良い”は半分正しく、半分間違い。
重要なのは“適切な濃度設計”です。


なぜ“濃ければ良い”ではないのか?

上清液は、

👉 単なる栄養ではなく“生体シグナル”

です。

つまり、

  • 多すぎる → 逆に反応が鈍る
  • 少なすぎる → 効果が出ない

👉 適切な濃度レンジが存在する


臨床的に重要な3つの視点


① 濃度 × 量 × 層

濃度だけでなく、

  • どれくらいの量を
  • どの層に届けるか

が同時に重要です。


👉 例:

  • 高濃度でも浅層 → 効果弱い
  • 中濃度でも適切層 → 効果高い

② 拡散と到達距離

上清液は注入後、

👉 組織内で拡散する


ポイント

  • 高濃度 → 局所効果が強い
  • 低濃度 → 広く拡散

👉 目的によって使い分ける必要がある


③ 反応性(レスポンス)

患者ごとに、

  • 炎症状態
  • 血流
  • 毛周期

が異なります。


👉 同じ濃度でも、

反応は全く異なる


よくある“失敗パターン”


❌ とにかく高濃度

👉 過剰刺激・反応低下


❌ 低濃度で広く

👉 効果不足


❌ 毎回同じ設計

👉 個別最適化されていない


AVAN TOKYOの濃度設計

当院では、

👉 濃度を“固定”ではなく“設計”しています


具体的には

  • 部位ごとの濃度調整
  • 深さごとの使い分け
  • 治療フェーズによる変更

Morpheus8との関係

Morpheus8を併用することで、

👉 濃度の意味が変わります


理由

  • 深部への到達効率が上がる
  • 局所濃度をコントロールできる
  • 拡散を設計できる

👉 “濃度 × 層”の精度が一気に上がる


結局、どれくらい必要か?

これは一律ではありません。


目安の考え方

  • 初期 → やや高濃度
  • 改善期 → バランス重視
  • 維持期 → 低〜中濃度

👉 フェーズごとに変えるべき


まとめ

  • 濃度は高ければ良いわけではない
  • 重要なのは“設計”

👉 本質は

“どれだけ濃いか”ではなく
“どう使うか”


上清液は、
“感覚”ではなく“設計”で使う時代です。


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