乳房縮小・乳房固定術(Mastopexy)とは?下垂したバストを小さく、上向きに整える治療2026.09.06
「豊胸したバストが年齢とともに下がってきた」
「大きすぎる胸を少し小さくしたい」
「シリコンバッグは入っているけれど、バストの位置が低くなってきた」
「ボリュームよりも、バストの形や位置を整えたい」
このようなお悩みに対して選択肢となるのが、乳房縮小術・乳房固定術(mastopexy/マストペクシー)です。
豊胸というと「バストを大きくする手術」をイメージされる方が多いですが、AVAN TOKYOでは、バストを大きくするだけではなく、大きくなりすぎた乳房をコンパクトに整えたり、下垂した乳房を適切な位置へ持ち上げたりする手術にも対応しています。
今回ご紹介するのは、海外で320ccのシリコンバッグ豊胸を受けた後、バストの大きさと下垂が気になるようになった26歳女性の症例です。

結論:明らかに余った皮膚は、機械治療だけでは取り除けません
顔・ボディ・バストのいずれも、皮膚のたるみ治療はたるみの程度によって治療方法が変わります。
軽度の皮膚のゆるみであれば、RF(高周波)などによる熱治療で皮膚の引き締めを目指せる場合があります。
しかし、
● 皮膚そのものが大きく余っている
● 乳頭・乳輪の位置が下がっている
● 乳房全体が下方向へ伸びている
● 大きなシリコンバッグによって皮膚が長期間伸展している
といった状態では、RF治療だけで余剰皮膚そのものをなくすことはできません。
明らかな皮膚余剰を物理的に減らすためには、余った皮膚を切除する手術が必要です。
これはバストだけではなく、フェイスリフトや腹部の皮膚切除などでも同じ考え方です。
バストの「下垂」とは?
乳房下垂とは、単に胸が柔らかくなることではありません。
加齢、妊娠・授乳、体重変化、大きな乳房、シリコンバッグ豊胸などの影響によって、
皮膚や乳房組織を支える構造が伸び、乳房や乳頭の位置が下がっている状態
を指します。
特に大きめのシリコンバッグを長期間入れている場合、バッグの重量によって乳房の皮膚や組織に負担が加わり、時間の経過とともに下垂が目立ってくることがあります。
このようなケースでは、単純に新しいバッグへ交換するだけでは、下垂そのものを十分に改善できない場合があります。
乳房固定術(mastopexy)とは?
乳房固定術、英語ではMastopexy(マストペクシー)と呼ばれる手術は、余剰皮膚を切除しながら乳房の形を整え、乳頭・乳輪をより適切な位置へ移動させる手術です。
目的は単純に「胸を上に引っ張る」ことではありません。
乳房全体の
● 高さ
● 横幅
● 乳頭位置
● 乳輪の大きさ
● 下乳の長さ
● バスト上部と下部のボリュームバランス
などを考えながら、乳房全体を再構築する手術と考えると分かりやすいでしょう。
乳房縮小術との違いは?
乳房固定術は、主に下垂したバストの位置と形を整えることが目的です。
一方、乳房縮小術では乳房の皮膚だけではなく、必要に応じて乳腺・脂肪などの組織量も減らし、乳房そのものを小さくします。
実際の診療では、
「下垂だけ」
「大きさだけ」
という方ばかりではありません。
「胸が大きく、さらに下垂している」というケースでは、乳房縮小術と乳房固定術を組み合わせることがあります。
シリコンバッグが入っている場合も乳房固定術はできる?
可能です。
ただし、
● 現在入っているバッグのサイズ
● バッグの位置
● 乳房組織の厚み
● 皮膚の余り
● 乳頭の位置
● 乳房下縁の位置
● 希望する仕上がり
などを総合的に評価する必要があります。
今回ご紹介する症例では、以前海外で挿入された320ccのシリコンバッグを220ccへサイズダウンし、同時に乳房縮小・乳房固定術を行っています。
バッグを小さくするだけでは、すでに伸びた皮膚がそのまま余ってしまう可能性があります。
そのため、バッグをダウンサイズすると同時に余剰皮膚を切除し、バスト全体の形を再構築しています。
【症例】26歳女性|320ccから220ccへバッグ入れ替え+乳房縮小・乳房固定術

今回の患者様は26歳女性。
身長160cm/体重57kg
過去に海外でシリコンバッグ豊胸を受けており、両側に320ccのシリコンバッグが挿入されていました。
時間の経過とともに、
● バストが大きい
● 乳房が下垂している
● バストをもう少しコンパクトにしたい
というご希望がありました。
そこで、
乳房縮小術
+乳房固定術(mastopexy)
+シリコンバッグ入れ替え
を行っています。
シリコンバッグは、
320cc → 220cc
へダウンサイズ。
下垂と皮膚余剰が比較的大きかったため、今回は逆T字切開(Wise pattern)を選択しています。
術後3ヶ月時点では、術前と比較してバスト全体がコンパクトになり、乳頭位置や乳房下部の形も変化しています。
※症例経過には個人差があります。
執刀医:アベリーノ医師
なぜ「逆T字切開」を選択したのか?
乳房固定術では、下垂の程度や余剰皮膚の量によって切開方法が変わります。
代表的には、
1. 乳輪周囲切開
2. 垂直切開
3. 逆T字切開
などがあります。
すべての患者様に逆T字切開が必要なわけではありません。
余剰皮膚が比較的少ない方では、より短い切開で対応できる場合もあります。
一方で、皮膚の余りが大きく、乳房を縦方向・横方向の両方からしっかりと縮小する必要がある場合には、逆T字切開の方が乳房の形をコントロールしやすいことがあります。

つまり、
「傷を短くすること」だけを優先するのではなく、「どの切開方法で最も適切に乳房を整えられるか」を考えることが重要
です。
RF治療・糸リフト・切開手術はどう使い分ける?
皮膚のたるみに対する治療は、程度によって大きく分けて考えます。
軽度のゆるみ:RF治療
RF(Radiofrequency/高周波)治療では、組織へ熱エネルギーを加えることで、軽度の皮膚のゆるみや質感の改善を目指します。
ただし、すでに大きく余ってしまった皮膚そのものを取り除く治療ではありません。
軽度〜中等度:糸を使用した治療
部位や状態によっては糸による支持を検討する場合があります。
ただし、バストの大きな皮膚余剰や高度な乳房下垂を、糸だけで長期的に大きく改善させることには限界があります。
中等度〜高度:切開による乳房固定術
乳頭の位置が大きく下がっている場合や、余剰皮膚が多い場合には、皮膚を切除する乳房固定術が適応となることがあります。
たるみ治療では、「機械」「糸」「切開」のどれが優れているかではなく、その患者様のたるみの程度に適した治療を選択することが重要です。
「切るなら傷跡が心配」という方へ
乳房固定術を検討するうえで、多くの患者様が気にされるのが傷跡です。
乳房固定術では余剰皮膚を切除するため、傷跡を完全にゼロにすることはできません。
特に日本人を含むアジア人では、体質や部位によって、
● 傷の赤みが長く続く
● 色素沈着
● 肥厚性瘢痕
● 傷跡が目立つ
といった経過をとる可能性があります。
そのためAVAN TOKYOでは、
「できるだけ傷を短くすること」と「きれいな乳房形態を作ること」のバランス
を考えながら術式を検討します。
傷を短くすることだけを最優先にすると、余っている皮膚を十分に処理できず、結果として乳房の形が整わない場合もあります。
逆に、必要以上に大きな切開を行う必要もありません。
患者様それぞれの乳房形態に合わせた切開デザインが重要です。
大きなバッグから小さなバッグへ交換するときこそ、皮膚の評価が重要
シリコンバッグを320ccから220ccへ交換すると、単純計算では片側100cc分の容量が小さくなります。
しかし、バストの皮膚はバッグを抜いた瞬間に元の大きさへ戻るわけではありません。
特に長期間大きなバッグが入っていた場合には、皮膚や乳房組織が伸びている可能性があります。
その状態で小さいバッグへ交換すると、
バッグは小さくなったのに皮膚だけが余る
という状態になることがあります。
そのためバッグのダウンサイズを希望される方では、
「何ccのバッグに交換するか」だけではなく、「余った皮膚をどう処理するか」まで考えることが大切です。
AVAN TOKYOが考えるバスト治療
豊胸治療は、大きくすることだけがゴールではありません。
患者様によっては、
「もっと大きくしたい」
ではなく、
「少し小さくしたい」
「下がったバストを上げたい」
「バッグを小さくして自然にしたい」
「乳頭の位置を整えたい」
「バスト全体をコンパクトにしたい」
という希望があります。
AVAN TOKYOでは、脂肪注入豊胸・シリコンバッグ豊胸・ハイブリッド豊胸だけではなく、乳房縮小術・乳房固定術・バッグ入れ替えまで含めて、現在の乳房の状態と希望する形から逆算して治療方法を検討します。
「大きさ」だけではなく、乳房の形・位置・皮膚・乳頭・バッグサイズまで含めてバスト全体をデザインすることが重要だと考えています。
こんな方は乳房固定術のカウンセリングをご検討ください
● バストの下垂が気になる
● 乳頭の位置が以前より下がってきた
● 妊娠・授乳後に胸の皮膚が余った
● 体重減少後にバストがしぼんだ
● 大きなシリコンバッグを小さくしたい
● バッグ交換と同時にバストの形も整えたい
● 大きな胸をコンパクトにしたい
● RFなどの機械治療では改善が難しいと言われた
● 傷跡を含め、どの術式が自分に適しているか知りたい
よくある質問
Q. 乳房固定術と乳房縮小術は同じですか?
完全に同じではありません。
乳房固定術は、主に下垂した乳房を持ち上げ、乳頭位置や乳房形態を整える手術です。
乳房縮小術では、必要に応じて皮膚だけでなく乳腺や脂肪などの乳房組織も減らし、乳房そのものを小さくします。
両方が必要な場合は組み合わせて行うことがあります。
Q. シリコンバッグが入っていても乳房固定術はできますか?
可能です。
バッグをそのまま使用する場合、バッグを入れ替える場合、バッグを小さくする場合、バッグを抜去する場合などがあり、現在の乳房の状態によって治療計画が変わります。
Q. バッグを小さくするだけではだめですか?
皮膚余剰が少ない場合には、バッグ交換だけで対応できるケースもあります。
一方、大きなバッグによって皮膚が伸びている場合や、もともと乳房下垂がある場合には、小さなバッグへ交換すると皮膚が余る可能性があります。
そのため乳房固定術を併用することがあります。
Q. RF治療でバストのたるみは治りますか?
軽度の皮膚のゆるみや質感改善を目的として使用することはあります。
しかし、大きく余った皮膚をRF治療だけで取り除くことはできません。
Q. 傷跡は残りますか?
切開を伴うため傷跡は残ります。
傷跡の赤みや目立ち方は、切開方法、部位、術後経過、体質などによって異なります。
Q. 逆T字切開は全員に必要ですか?
必要ありません。
下垂や皮膚余剰の程度によって、乳輪周囲のみ、垂直切開、逆T字切開などから適切な方法を検討します。
乳房縮小・乳房固定術をご検討の方へ
乳房のたるみは、
「どの機械を使うか」から考えるのではなく、「皮膚がどの程度余っているのか」を診断すること
が重要です。
軽度のゆるみであればRF治療などを検討できます。
一方で、乳頭位置が大きく下がり、皮膚そのものが明らかに余っている場合には、乳房固定術や乳房縮小術の方が適していることがあります。
また、シリコンバッグ豊胸後の下垂では、
バッグサイズ・バッグ位置・乳房組織・皮膚余剰を同時に評価すること
が必要です。
「バストを小さくしたい」
「大きなバッグを入れ替えたい」
「胸の下垂を改善したい」
「自分の場合、どこまで切開が必要なのか知りたい」
という方は、AVAN TOKYOへご相談ください。
現在の乳房の状態を確認したうえで、バッグ交換のみで対応できるのか、乳房固定術を併用した方がよいのか、乳房縮小まで必要なのかを検討します。
【今回の症例】
26歳女性
身長160cm/体重57kg
施術:
乳房縮小術
乳房固定術(Mastopexy)
シリコンバッグ入れ替え
逆T字切開
シリコンバッグ:
320cc → 220cc
経過:
術後3ヶ月
執刀医:
アベリーノ医師
※術後経過・仕上がりには個人差があります。
【主なリスク・副作用】
傷跡、血腫、感染、左右差、創部離開、肥厚性瘢痕、色素沈着、乳頭・乳輪の知覚変化、乳頭・乳輪の血流障害、乳房形態の左右差、再下垂、シリコンバッグを使用する場合は皮膜拘縮、バッグ位置異常、バッグ破損などの可能性があります。