太もも脂肪吸引でお尻も取るべき?横張りの見極めと6ヶ月症例2026.11.07
「太ももを細くするなら、お尻の脂肪も一緒に取ったほうがよいですか?」下半身の脂肪吸引を検討するとき、太ももだけでなく、お尻から外ももにかけての横への張り出しが気になる方もいらっしゃいます。
答えは、お尻の形と脂肪のつき方によって異なります。外側の余分な脂肪を調整するとラインのつながりを整えられる場合がありますが、お尻の丸みや下側まで一律に吸引すると、たるみや凹凸につながるおそれがあります。今回は、25歳女性の症例をもとに、取る部分と残す部分の考え方を紹介します。
先に結論
太もも脂肪吸引で、お尻の吸引を全員に追加するわけではありません。横張りの原因が皮下脂肪なのか、骨格・筋肉・皮膚のたるみなのかを確認します。本症例では外側の張りを調整し、お尻のすぐ下は吸引を控える設計を説明しています。「どれだけ取るか」と同時に、「どこを残すか」が大切です。
お尻の横張りは何で決まる?
「横に広い」と感じる場所を分けて考える
腰まわり、お尻の外側、太ももの付け根は、後ろ姿では一続きのラインに見えます。しかし、気になる張り出しの位置は人によって異なります。太ももだけを見て吸引範囲を決めるのではなく、腰からお尻、外ももへのつながりを立った状態で確認することが大切です。
脂肪吸引の対象は皮下脂肪です。骨盤や大腿骨の形、筋肉そのものを細くする施術ではありません。脂肪が少ない部分に追加の吸引をしても、希望する幅の変化が得られないことがあります。皮膚の弾力が乏しい場合には、脂肪を減らすことでたるみが目立つ可能性もあります。[1][2]
「骨格ウェーブ」だけで施術範囲を決めない
X投稿では、下半身の横への広がりが気になる体型を説明するために「骨格ウェーブ」という言葉を用いています。ただし、この呼び方だけで脂肪の厚みや皮膚の状態まで判断することはできません。実際の施術では、触診による脂肪のつき方、左右差、皮膚の余裕、過去の脂肪吸引歴、ご本人が残したい丸みを個別に確認します。
お尻も吸引する人・慎重に判断する人
| 確認する状態 | 検討の方向性 |
|---|---|
| お尻の外側から外ももに皮下脂肪の張り出しがある | 太ももとのつながりを見ながら、外側の限られた範囲の吸引を検討します。 |
| 横幅の主な原因が骨格・筋肉にある | 脂肪吸引で変えられる範囲を説明し、無理な追加吸引を避けます。 |
| お尻が平ら、脂肪が薄い、すでに下垂がある | 丸みが失われたり、たるみが強まったりする可能性があるため、吸引を控える判断も必要です。 |
| 他院での吸引後に凹凸・硬さ・左右差がある | 残っている脂肪と組織の状態を確認します。追加吸引だけで対応できるとは限りません。 |
外側を整えることと、お尻全体を小さくすることは別
本症例の術前動画では、外側の張りを調整する一方で、お尻のすぐ下の部分は残す方針を説明しています。狙いは、お尻を一律に薄くすることではなく、太ももへつながるラインを整えながら、必要な形を保つことです。
米国形成外科学会(ASPS)の患者向け資料でも、臀部そのもの、特に下半分の脂肪吸引では、形の不均一さや下垂した見え方に注意が必要とされています。これは「お尻は絶対に吸引できない」という意味ではなく、部位と適応を慎重に選ぶ理由になります。[1]
25歳女性の症例|6ヶ月のビフォーアフター
他院での脂肪吸引歴がある方に、二の腕・背中・下半身の脂肪吸引とハイブリッド豊胸を行った症例です。この記事では、特にお尻から太ももにかけての後ろ姿に注目します。

写真では、術前と比べてお尻の外側から太もも外側への張り出しが控えめになり、ラインのつながりがなだらかに見えます。一方で、写真だけから周径の減少量や、どの部位を何cc吸引したかまで判断することはできません。
写真を見るときの注意点
立ち方、足の位置、下着、照明、撮影距離などでも印象は変わります。ロゴで隠れている範囲の皮膚や形は、この写真では評価できません。6ヶ月は経過を確認する一時点であり、その後も同じ形が続くことや、同じ施術で同じ結果が得られることを保証するものではありません。
動画で見る術前デザインと3ヶ月までの経過
同じ方の術前のマーキング、施術、術後3ヶ月までを紹介した当院のYouTube動画です。6ヶ月の比較写真と時点を分けてご覧ください。動画には施術場面が含まれます。
| 時点・動画の位置 | 動画で確認できる経過 |
|---|---|
| 術前 0:58頃 | 外側の張りを調整し、お尻のすぐ下は残すというマーキングの考え方を説明しています。 |
| 術後早期 2:00頃〜 | 内出血や動作・歩行時の負担がある時期の記録です。上半身の吸引と豊胸も併施しているため、太ももだけのダウンタイムを示すものではありません。 |
| 術後約1ヶ月 5:59頃〜 | 診察で硬さやつっぱりを確認し、拘縮が落ち着くまで経過を見る方針を説明しています。 |
| 術後約3ヶ月 7:45頃〜 | 輪郭と傷跡を診察。残っている赤みについても経過観察の説明があります。 |
| 術後6ヶ月 | 本記事の比較写真で後面のラインを確認します。参考動画の撮影時点とは異なります。 |
回復の速さは、吸引範囲、過去の手術、体調、併用する施術などによって変わります。「3ヶ月で必ず完成」「何日で必ず復職できる」と一律には決められません。仕事や移動の予定を含めて、診察時に相談してください。[2][3]
参考料金・リスク・術後の注意点
公式料金表に基づく参考価格
以下は2026年11月7日に確認した公式料金表の税込価格です。本症例の実際の支払総額ではなく、施術を検討する際の参考料金です。モニターには審査・撮影協力等の条件があります。
| 関連する施術 | 通常価格 | モニター価格 |
|---|---|---|
| 太もも全周 | 998,000円 | 798,000円 |
| お尻 | 348,000円 | 278,000円 |
| 二の腕全周 | 650,000円 | 498,000円 |
| 背中(肩甲骨上+肩甲骨下) | 448,000円 | 368,000円 |
| ハイブリッド豊胸 | 1,480,000円 | 998,000円 |
麻酔代は静脈麻酔55,000円(麻酔科専門医担当の場合110,000円)、全身麻酔220,000円です。血液検査・圧迫着等も別途必要になる場合があります。脂肪採取部位と吸引範囲、施術の組み合わせによって計算が異なるため、上の項目の単純合計が本症例やご自身の見積もりになるわけではありません。診察後に必要な費用の内訳と総額をご案内します。
脂肪吸引の主なリスク
腫れ、内出血、痛み、むくみ、拘縮、つっぱり、しびれ・知覚の変化、傷跡、色素変化、左右差、凹凸、皮膚のたるみ、吸引不足・過剰吸引、感染、出血・血腫、漿液腫、皮膚障害などが起こる可能性があります。修正手術が必要になることもあります。まれですが、深部静脈血栓症・肺塞栓症、脂肪塞栓、体液バランスの異常、麻酔に伴う重篤な合併症もあります。[2]
併施したハイブリッド豊胸について
シリコンバッグに伴う被膜拘縮、位置ずれ、破損、感覚の変化、再手術の可能性に加え、脂肪注入には吸収、脂肪壊死、しこり・嚢胞、石灰化等のリスクがあります。乳房インプラントに関連するまれな悪性疾患も報告されており、術後も定期的な診察が必要です。本記事の下半身写真だけで、豊胸の結果や安全性を評価することはできません。[4][5]
術後ケアは範囲と回復に合わせる
圧迫着、入浴、運動、マッサージの時期は担当医の指示に従ってください。広範囲の施術後は休養や生活のサポートを準備し、歩行の開始や活動量も個別に確認します。写真や動画と同じ日数で回復しようとして無理をする必要はありません。[3]
強くなる痛み・赤み・腫れ、発熱などがあれば施術施設へ連絡してください。息苦しさや胸痛、失神などの急な症状は、通常のダウンタイムと自己判断せず、救急受診が必要です。
太もも・お尻の脂肪吸引について、よくある質問
- 太もも脂肪吸引では、お尻も一緒に取るべきですか?
全員に必要ではありません。お尻の外側から太ももへの張り出しが皮下脂肪による場合には検討しますが、お尻の丸み、下垂、脂肪の厚みを確認し、残す部分も決めます。
- 骨格ウェーブなら、お尻の脂肪吸引に向いていますか?
その呼び方だけでは判断できません。実際の脂肪のつき方、皮膚の状態、骨格・筋肉の影響、過去の施術歴を診察で確認します。
- お尻の脂肪吸引で、お尻が垂れることはありますか?
あります。吸引する位置や量、皮膚の状態によっては下垂や凹凸が目立つ可能性があります。本症例の動画では、お尻のすぐ下を残すデザインを説明しています。
- 1,750ccは、お尻だけから取った脂肪ですか?
いいえ。本症例の1,750ccは下半身の純脂肪吸引量です。お尻だけの量や、誰にでも必要な吸引量を示す数値ではありません。
- 痩せ型でも太ももやお尻の脂肪吸引はできますか?
局所に吸引可能な皮下脂肪があれば検討することがありますが、BMIだけでは適応を決められません。本症例のBMI約18.44や吸引量を、ご自身の目標値にすることはできません。
- 他院で一度脂肪吸引を受けていても相談できますか?
ご相談いただけます。前回の施術範囲・時期、残存脂肪、硬さ、凹凸、皮膚の状態を確認します。追加吸引だけでは対応できない場合や、施術を控える場合もあります。
- 3ヶ月と6ヶ月では何を確認しますか?
腫れや硬さの推移、輪郭、左右差、皮膚・傷跡の状態などを診察で確認します。本記事の動画は3ヶ月まで、比較写真は6ヶ月です。回復や仕上がりの時期には個人差があります。
参考資料・関連ページ
症例情報は、執刀医のX投稿、当院YouTubeの説明・経過、提供された6ヶ月比較写真に基づきます。一般的な適応とリスクの説明には、以下の学会の患者向け資料を参照しています。
- American Society of Plastic Surgeons(ASPS). Liposuction Handbook(PDF):臀部・周辺の脂肪吸引と注意点。
- International Society of Aesthetic Plastic Surgery(ISAPS). Liposuction:適応、皮膚の弾力、回復とリスク。
- ASPS. Liposuction Recovery:術後ケアと回復の考え方。
- ASPS. Breast Augmentation Risks and Safety。
- ASPS. Fat Transfer Breast Augmentation Risks and Safety。
症例の関連発信:森脇進のX投稿(2026年11月7日)/YouTubeの症例経過
太ももとお尻を、一続きのラインとして考える
AVAN TOKYOでは、気になる横張りと残したい丸みを確認し、施術できる範囲と限界をお伝えします。過去に脂肪吸引を受けた方も、施術歴と希望する形を診察でご相談ください。
カウンセリングを相談する執刀医 森脇進についてAVAN TOKYO は、銀座一丁目駅から徒歩1分の東京・銀座の脂肪吸引クリニックです。脂肪吸引・豊胸のカウンセリングは無料です。