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他院で入れたシリコンバッグの入れ替え|乳房縮小・吊り上げも同時に必要になる理由2026.09.22

他院でシリコンバッグ豊胸を受けた方から「バストが重く感じる」「乳頭の位置が下がってきた」というご相談をいただくことがあります。原因はバッグの大きさだけではなく、もともとの乳腺量・皮膚の伸展・下垂の程度が複合していることが多く、バッグの入れ替えだけでは形が整いにくい場合があります。本記事では、他院バッグ入れ替え乳房縮小と吊り上げを同時に行う判断について、20代女性の一例と、監修医である森脇医師の一次情報をもとに解説します。

この記事の要点

・他院バッグ入れ替え乳房縮小は、バッグを入れ直すだけでは下垂・重さが改善しないケースで検討する複合手術です。

・被膜(バッグの周囲にできる膜)は前面・後面ともに除去することで、新しいポケットの形が安定しやすくなります。

・乳腺量を減らした後は、以前と同じ容量のバッグでは大きすぎることが多く、容量の再検討が欠かせません。

・術後2ヶ月では腫れは概ね落ち着きますが、傷跡の成熟や形の安定には6ヶ月〜1年を要します。

・効果や経過には個人差があり、写真は一例です。適応は診察で個別に判断します。

「バッグの入れ替えだけ」では改善しない状態とは

シリコンバッグ豊胸後に時間が経過すると、バッグ自体の重さと、皮膚・支持組織が伸ばされてきた影響が重なり、乳房全体が下方向へ引き伸ばされることがあります。診察では、乳頭が乳房下縁より下に位置する「下垂」の程度、皮膚の余り、乳腺のボリューム、胸郭に対するバッグの位置を確認します。もともとの乳腺量に対してバッグが大きすぎたケースでは、単純に古いバッグを新しいバッグに置き換えても、下方向に引き伸ばされた皮膚と支持組織はそのままのため、形も乳頭位置も改善しにくいことがあります。

このような場合、他院バッグ入れ替え乳房縮小と吊り上げを同時に行い、余った皮膚と乳腺を減量し、乳頭乳輪を本来の位置に戻したうえで、バッグの容量も見直すという複合的な設計が候補になります。「大きさ」「重さ」「下垂」「乳頭位置」を一度の手術で整え直すため、身体への負担は大きくなりますが、単独手術の繰り返しよりも仕上がりが安定しやすい面があります。

症例:20代女性・他院バッグ入れ替え乳房縮小の設計

20代女性、他院でのシリコンバッグ豊胸後の一例です。「バストが大きく重く、乳頭の位置が下がってしまった」「バッグの大きさと形を整え直したい」というご相談から、乳房縮小・吊り上げ、他院で入っていたバッグの入れ替え、そして側腹部の脂肪吸引を同時に行いました。切除デザインはWiseパターン(逆T字型)を用い、乳房下縁を乳房の正中線上に投影した位置を新しい乳頭の位置として、直径40mmの乳輪をデザインしました。

乳頭乳輪の血流は上内側の組織を茎(血流の通り道)として確保しています。茎の部分は乳腺組織を減量せず全層で挙上することで、血流を損なわずに乳頭乳輪を上方へ移動できます。乳腺と皮膚を減量した後、新しいシリコンバッグ(モティバ デミ 210cc)を乳腺下に挿入し、外側にドレーン(排液の管)を1本留置しました。側腹部は麻酔液を注入したうえで220mlの脂肪を吸引し、ウエストラインを整えています。

症例写真

被膜の前面・後面を除去する意義

シリコンバッグは、体内に入ると必ず周囲に「被膜(カプセル)」と呼ばれる薄い膜ができます。他院バッグ入れ替え乳房縮小を行う場面では、この被膜を残すか、どこまで除去するかが仕上がりに影響します。被膜を残したまま新しいバッグを入れると、古いポケットの形状がそのまま残り、新しいバッグの位置が安定しにくくなることがあります。今回の症例では、乳腺下に入っていたバッグを摘出し、被膜は前面・裏面とも除去しました。そのうえで、切除した乳腺組織の下端を乳房下縁と大胸筋の筋膜に固定し、新しいポケットを作り直しています。

ただし、被膜除去は出血・皮膚のダメージ・術後の一時的な硬さや凹凸のリスクを伴います。どこまで被膜を除去するかは、被膜の厚さ・拘縮の程度・皮膚の余裕・血流を診察と術中所見で総合判断しています。美容外科の安全基準については日本美容外科学会の情報も参考にしてください。

入れ替え後のバッグ容量を再検討する

乳房縮小・吊り上げによって乳腺と皮膚が減量されると、同じ容量のバッグでも見た目のサイズ感は以前とは大きく変わります。以前と同じ容量を入れると、縮小した乳腺量に対して過大となり、再び下垂が進むリスクが高くなります。他院バッグ入れ替え乳房縮小の術前計画では、縮小後の乳腺量、胸郭の幅、皮膚の余裕、下垂のしやすさをふまえて、下垂しにくく自然に見える容量を選び直します。

今回の症例では、モティバ デミ 210ccという比較的コンパクトな容量を選択しています。バッグの表面構造・形状・容量の選び方は、体型と過去の手術歴によって個別に検討します。

この症例の治療内容・費用・リスク

行った治療:乳房縮小+乳房吊り上げ(Wiseパターン・上内側茎)/他院シリコンバッグ除去(前面・後面被膜除去)/シリコンバッグ豊胸(モティバ デミ 210cc・乳房下縁切開・乳腺下)/側腹部脂肪吸引を同時に行いました。全身麻酔下で施術し、外側にドレーンを留置しています。

費用:2,994,000円(税込・モニター価格)。乳房縮小+乳房吊り上げ、シリコンバッグ除去、シリコンバッグ豊胸、側腹部脂肪吸引の合計です。モニター価格は写真・動画撮影への同意が条件で、予告なく終了する場合があります。最終的な金額はカウンセリングで確定します。詳細は料金ページもあわせてご確認ください。

主なリスク・副作用:腫れ、内出血、痛み、むくみ、左右差、色素沈着、感染、血腫、しびれ・知覚鈍麻など。乳房縮小・吊り上げでは、乳輪周囲・乳房下方の縦線・乳房下縁に逆T字型の傷跡が残り、体質により肥厚性瘢痕・ケロイドや、乳頭・乳房の知覚変化、授乳機能への影響、乳頭乳輪の血流障害、下垂の再発が生じることがあります。シリコンバッグでは被膜拘縮、バッグの破損・位置異常・リップリング、感染、将来の入れ替え・除去などのリスクがあります。側腹部の脂肪吸引では、皮膚の凹凸やつっぱり、硬縮、皮膚のたるみ、小切開部の傷跡が生じることがあります。効果や経過には個人差があり、写真は一例です。

症例写真

術後の経過と診察で確認するポイント

術後2ヶ月の時点では、腫れは概ね落ち着き、乳頭乳輪の位置とバストの形は整ってきています。一方で、逆T字型の傷跡はまだ赤みや硬さが残り、半年〜1年をかけて徐々に白く目立ちにくくなっていく時期です。バッグは術後3〜6ヶ月かけて周囲組織になじみ、下側にふくらみが移動して自然な形になっていきます。撮影時の姿勢・距離・照明・体重の変動によっても見え方に差が生じます。

この時期に診察で確認するのは、傷跡の色調・硬さの変化、乳頭乳輪の血流と知覚、バッグの位置・触り心地、被膜拘縮の兆候、左右差、そして生活動作に伴う痛みや張り感です。気になる症状がある場合は自己判断せず、担当医にご相談ください。関連するテーマとして脂肪吸引・豊胸のコラム一覧もご覧いただけます。

よくある質問

Q. 他院バッグ入れ替え乳房縮小は、必ず同時に行う必要がありますか?

いいえ、必ずではありません。下垂の程度が軽く、皮膚の余りも少ない場合は、バッグの入れ替えのみで整うこともあります。一方、乳頭が乳房下縁より下に位置し、皮膚に大きな余裕がある場合は、入れ替えのみでは形が整いにくく、乳房縮小・吊り上げを組み合わせる判断が必要になります。診察で個別に検討します。

Q. 被膜(カプセル)は必ず全部取る必要がありますか?

必ずではありません。被膜の厚さ・拘縮の程度・皮膚の余裕・血流の状況をふまえ、前面・裏面のどこまで除去するかを術中に判断します。被膜を残すと新しいバッグの位置が安定しにくいことがあり、除去すると出血や皮膚ダメージ、一時的な硬さ・凹凸のリスクが伴います。両者を比較して安全に整う方針を選びます。

Q. 入れ替え後のバッグは、以前と同じ容量を選べますか?

乳房縮小・吊り上げを併用した場合、以前と同じ容量では過大となり、下垂の再発を招きやすいため、通常は容量を見直します。縮小後の乳腺量・胸郭の幅・皮膚の余裕をふまえて、下垂しにくい容量を選びます。今回の症例では210ccを選択しました。

Q. 傷跡はどれくらいで目立ちにくくなりますか?

Wiseパターンでは乳輪周囲・乳房下方の縦線・乳房下縁に逆T字型の傷跡が残ります。赤み・硬さは術後2〜3ヶ月がピークで、6ヶ月〜1年かけて徐々に白く成熟していきます。体質により肥厚性瘢痕・ケロイドとして赤み・盛り上がりが長く残ることがあり、必要に応じて外用や注射などの傷跡ケアを併用します。

Q. 側腹部の脂肪吸引を同時に行うメリットは何ですか?

バストのサイズを整えるのと同時にウエストのくびれを作ることで、上半身全体のバランスが取りやすくなります。ただし、麻酔時間や術後の負担は増えるため、体力・持病・術前検査の結果を踏まえて、同時に行うか段階的に行うかを判断します。

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料金・症例写真・よくある質問は シリコンバッグ豊胸の施術ページ をご覧ください。

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【監修】森脇 進 / Shin Moriwaki(監修医師)

日本美容外科学会(JSAS)会員 / American Academy of Aesthetic Medicine 会員

米国医師免許資格(ECFMG certificate)

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